2022/06/24(金) 18:15 0 8
岡野順一は長らくS級で活躍。派手さはない、マーク屋のバイプレーヤーだったが、存在感は際立った。
昔ながらの昭和の選手で僕のイメージは「くせもの」、「何をやるか分からない」、「レースがえぐき」、「策士」と言った感じ。言葉にすると綺麗ではないし、誉め言葉ではないかもしれない。
だけど、僕にとっては岡野順一選手に対する最大の賛辞の言葉であるし、岡野選手からも「そう言ってもらえると嬉しいよ(笑顔)。内をしゃくったり、番手に切り込んだり、何をしでかすか読めない選手だったから。だけど、そう言うイメージを相手選手も持ってくれたし、それは戦う中で有利だった」。
デビューして、22歳でS級入り。43歳までS級にいたから、これも立派な勲章だ。
「記念の決勝は5着が最高で、FIの優勝はなかった。それでも紫原政文さんが優勝した競輪祭の新人王では決勝に乗れなかったけど5着、2着、2着。あの吉岡稔真君とワンツーもあるし、それも良い思い出。高松宮記念杯で、当時の徹底先行・金山栄治君を目標に1着。同じレースに十文字貴信君もいたし、それが一番記憶に残っているかな」。
弟子は山本奨、山本直の師匠似? のイケメン兄弟。第二の人生も決まっていると言うし、渾身のレースを最後に魅せる。(町田洋一)