2022/06/22(水) 19:15 0 9
25日から久留米競輪場で「中野カップレース(GIII)」が開幕する。開催の見所を町田洋一氏に伺った。
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S班は古性優作、平原康多、郡司浩平、清水裕友と4人の斡旋があったが、古性優作は地元高松宮記念杯の激戦の疲れが出たのか欠場。平原康多も高松宮記念杯の落車負傷の影響で欠場。S班2人(郡司浩平と清水裕友)と地元九州ラインの対決の図式になる。
一応、主軸は郡司浩平とみたい。
高松宮記念杯の決勝は、賛否両論ある走りだったが、シンプルに粘ったりせず、普段通り王道の捲りの方が結果的に良かったと思う。佐藤慎太郎との競りで持ち味を殺してしまったし、郡司ファンにとっては残念。流れを古性優作に引き寄せてしまい、これがトップ同士の対決では致命的になってしまった。南関で根田空史が勝ち上がれば番手を回るが、今節は自力勝負になりそう。
清水裕友はオン、オフのスイッチがハッキリしており、車券的に買いやすい選手。
負け戦に回ると相手と同じレースをやってしまうが、高松宮記念杯の敗者戦では、小倉竜二とキッチリ人気に応えた。「いつも負け戦に回ると、悪い流れでズルズル来てしまう。こうやって負け戦を勝つのは大切。最近、長い距離をもがかず、航続距離が短くなっている。番手のレースも下手だけど、一番は気持ちの問題」と、岸和田の最終日に話していた。
地元の期待の星は、久留米所属ではないが、誰からも愛されている北津留翼。
失敗しても憎まれないキャラは、北津留以外にいないかも。若手に前を任せるケースもあるが、基本的に自分でやった方が勝率は高い。
久留米と言えば、田中再生工場で有名な田中誠。単騎のゲンさんの異名がある野田源一。話しの面白さに定評があり、黄色い安全ヘルメットを被り走っている坂本健太郎。破壊力のある吉本卓仁。そこに追加で園田匠と岩谷拓磨が入り、この選手達がS級1班のメンバー。
S級2班には、古豪の加倉正義や紫原政文がいてオールドファンにはたまらない。
九州の若手機動型も多く、伊藤颯馬、阿部将大、伊藤旭、松本秀之介は貴重な戦力になる。
関東は平原康多が欠場で戦力ダウン。
南関は根田空史が2次予選か準決で、郡司浩平の前で駆ける番組もありそう。
中部は駒不足で、近畿も古性優作の欠場が痛い。
中国地区は徹底先行の町田太我が清水裕友の馬になりそう。S班の牙城は高いが、九州が2段駆けの布陣なら、この車券も人気になりそうだ。
最終日にはチャレンジのレインボーカップファイナルが行われる。3着までに入るとA級2班に特別昇班出来る。全員、119期の新鋭レーサーばかり。窪木一茂以外は全員、7月からはA級2班入りを決めている。窪木は中長距離のナショナルチームのメンバーであり、出走本数が少なく、特別昇班出来ないでいるが、すでに脚はS級並み。現時点で、どう言う並びになるか分からないが、北日本は他に同県大高彰馬、上遠野拓馬、佐藤啓斗と駒が揃っており、ラインの力も借りて特別昇班を決めるとみたい。