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【取手競輪】A級での半年間をふり返る新田康仁「70歳まで現役で。競輪が大好き!」

2022/06/15(水) 10:30 0 7

取手競輪場で13日から開催中の「CTC杯・デイリースポーツ賞(FI)」。最終日11RのA級決勝に出走する新田康仁に話を聞いた。(アオケイ・八角記者)
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「まだまだ頑張りたい」と語る新田康仁(左)と長田龍拳

 今期は失格の影響で、およそ四半世紀ぶりにA級降格も来期は再びS級1班へ。半年間のA級での戦いも次走28日からの西武園開催で最後。また、残り2勝に迫った節目の500勝を達成してS級復帰へ弾みをつけたいところ。そんな新田に半年間をふり返ってもらった。

ーーレースにおけるA級とS級の違いをどう感じましたか?

 レースの流れが全く違いますね。道中のスピードの緩急、仕掛けどころがA級とS級の選手では違って、戸惑う時期もあった。

 これまで培ってきた身体に染みこんでいる動きがある。それを無意識に出しても、A級戦の流れは違うから当てはまらなくて。若いうちだったら、すぐに対応できたと思う。でも、年を重ねると順応性が鈍ったり、視界もそうだし、反応が遅れたりと神経系な部分が衰えてきますよね。

ーー衰えている自覚があるのでしょうか?

 ありますね。ただ、持論だけど筋力は衰えないと思っている。60代のボディビルダーだっているし、トレーニングである程度の維持はできる。何が衰えていくって、やっぱり神経的なところ。脳から筋肉への伝達が衰えていくのを凄く感じる。そこをトレーニングや何かでどう補おうか考えてはいる。年をとれば年をとったなりの練習方法があるけど、何が正解かはわからない(苦笑)…。

 7車立てになったり、ギヤが変わったり、時代とともに競輪も変化していく。これまでパッと対応できていたものが、できなくなってくる。選手生活も30年ちかくなるが「どうやったら勝てるかな」と常に考えていても、競輪も変化していくし、未だに正解にはたどり着けないですね。

ーー静岡の将来を担う若手選手が上で戦うために必要なものは何でしょうか?

 若いうちはヨダレを垂らして朝から晩まで練習だね(笑)。身体の使い方なんてわからないし、とにかく練習を積んでおけば勝手にできていく。土台を築いてから次のステップに進めていけばいいんです。

ーー5名の弟子についてはどうですか?

 僕は一人で練習しているし、弟子とは別々。人に言われたことしかできないようじゃ強くならないからね。レースは全部見て、所々アドバイスはしますよ。自分には何が足らないのか分析して、どうやったら勝てるのかを自分で考えないと。「今しかできないから練習はやれるだけやっておけ」とは言っています。どの分野もそう。「コピーしてきて」と頼まれたことだけをやるよりも、資料をまとめてみたり、プラスアルファで何かできる人のほうが出世するでしょう? そのプラスアルファが競輪選手はモロに成績へ反映しますから。

ーー最後に今後の目標を教えてください。

 70歳まで現役(笑)。競輪が大好きだから、ずっとやっていたい。こんなガチンコな勝負の世界って楽しいでしょう、正々堂々とさ。競輪を嫌いになったことはないね! あまり大きなことは言えないけど、またGIや上位で戦っていきたいし、まだまだ頑張りたいですね。

ーー南関の自力も増えてきていますしね?

 10年、遅いですけどね(笑)。

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