2022/06/13(月) 19:30 0 7
4月から6月にかけて全4戦行われる「競輪ルーキーシリーズ2022」は、11日から大宮競輪場で第4戦が開催中。最終日11Rガールズ決勝に出場した河内桜雪(かわうちさゆき)に話を聞いた。(取材・netkeirin編集部)
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松戸シリーズが4→4→3、四日市シリーズが4→5→失と不本意な結果に終わっていた河内が大宮シリーズでは巻き返し。4→2で決勝に進出すると、4番手から巧みなレース運びでゴール前強襲。その外をまくってきた渡部遙にわずかに及ばなかったが嬉しい2着となった。
「向かい風で苦しいレースになりましたが、うまく乗れたと思います。2日目の2着で、これまでのモヤモヤが取れましたね」と笑顔でレースを振り返ってくれた。
ルーキーシリーズは初日がいずれも4着。そのことについて聞いてみると、「ルーキーシリーズはポイント制だから3着と4着で全く違うんですよ。だからいつも初日でメンタルやられるんですけど、でも初日が良くなくても、気持ちの切り替えができるようになったことがルーキーシリーズでの大きな収穫だと思います。そうですね、たしかに初日4着でしたね。私“4”に取り憑かれているのかな(笑) 」と前向きだ。
7月8日には地元・前橋競輪場で本デビューが控えており、「本デビューのメンバー見ましたよ。群馬の南彩乃さん(元群馬)、本多優さんと一緒。富山でも優さんと一緒なので心強いです。この大宮シリーズで良い走りができたので、自信につながりました」と次のレースが待ち遠しいばかりだった。
養成所に入ってからこの一年の変化について聞いてみた。
「この一年、つらいことがたくさんありました。それでも乗り越えてきたので、今は気持ちの面で大きく成長したなと思っています。ルーキーシリーズで実際にお客様のいる前でレースをしてみて感じたのですが、ファンの方の応援が力になりますし、同時に車券という責任もあって。だから今はやりがいを感じています。大好きな自転車を職業にできる、私にとって競輪は誇れる仕事なんだって思っています」
最後に賞金についても聞いてみると、
「松戸シリーズの後、両親とお寿司屋さんに行ってお支払いしました。和歌山のときは失格してしまったので…、今回こそは自分にご褒美を!」と大好きな化粧品のことを思い浮かべながら検車場を後にしていった。強さと女性らしさが同居する19歳の上州ガール・河内桜雪の本格デビューがいよいよ7月8日から始まる。