2022/06/04(土) 09:00 0 3
6月2日時点の賞金ランキングを見ても1位の脇本雄太を除けば、上位9人のうち8人がSS勢で固めており純粋に力のある選手が今年もパワーを発揮している印象です。また、オリンピック帰りの新田祐大は16位とまだまだ上を捉えるポジションにいるだけに、今後の動向については注視して見ていくべきでしょう。
今回は2月にGIが行われた取手競輪場で行われる「水戸黄門賞(GIII)」について取り上げます。地元の吉田拓矢含めて良いメンバーが揃いました。SS勢も4人参戦と盛り上がりそうなので、4日間しっかりと予想を頑張りたいと思います。バンクの特徴もあまりないので、力のある選手から高配当狙って捉えていきたいところです。
大まかなバンクの特徴を挙げると、1周400mで直線が54.8mと一般的な長さでごくごく平均的。また、風の影響やカントについても特に気にする必要がなさそうで、純粋に展開を捉えて力関係を把握すれば的中できるはず。
決まり手的にも、スジ決着でラインで決まることが多くシンプルに考えて予想を組み立てることが車券ゲットの第一歩と言えるだろう。ラインを重視し、その中でどの選手を軸として選定するのかが一つポイントだ。
後述にも主に有力な2選手と地元の期待の選手を一人取り上げたが、やはりSS勢の佐藤慎太郎と松浦悠士には注目が集まるのは間違いない。特に今かなり勢いがあって賞金ランキングも2位につける佐藤慎太郎に関してはかなり強さを感じるだけに、注意して取り扱いたいところだ。
また、最近力をつけてきている吉田有希や地元勢で注目が集まる吉澤純平に武田豊樹など実に侮れない選手が揃っている。絶対的にライン重視だと地元有利とも言えるので、細心の注意を払ってチェックしたいところだ。
全日本選抜競輪の雪辱を果たす、松浦悠士
「日本選手権競輪(GI)」では相性イマイチないわき平で大苦戦であったが、さすがに立て直し気味で2019年に制した舞台ならば楽しみはあるだろう。また、2月のGIでも王者には屈するレースであったがしっかり踏み込めており、取手競輪のバンクとの適性の部分では問題ないはず。もちろん優勝候補筆頭の1頭で、悔しい思いを果たす注目のレースとなりそうだ。
兄の背中を追いかけて大躍進を果たす、吉田有希
結果を見ても分かるように、2日目や3日目までならば上位の選手に通用する脚を見せておりまだまだ成長著しい有望株。新田祐大相手に互角以上の走りも出せるように、ハマれば一気に階段を駆け上がるポテンシャルを秘めている。バテる点だけはやや引っかかるが、初日二日目まではしっかり狙いその後は状況に合わせて見たい選手だ。
ホームバンクでSS勢の意地を見せつける、吉田拓矢
2月の地元GIではかなり苦しい結果となったが、その後の「ワンダーランドカップ(GIII)」でライン3番手から優勝など立て直し気味の印象である。さすがに前回の雪辱に燃えて気合が入っており、メンバー見渡してもSSの意地を見せたいところ。初日から要警戒の選手で、勢いにさえ乗れれば優勝最有力候補の一人と言えるだろう