閉じる

日本自転車競技連盟とケイドリームスが新チーム設立、トラック競技支援へ

2021/03/29(月) 18:00 0 5

「チーム楽天Kドリームス」に所属する選手たち

 公益財団法人日本自転車競技連盟(JCF)と株式会社ケイドリームスは26日、オンラインによる記者会見を開き、新たにUCIトレードチーム「チーム楽天Kドリームス」を設立すると発表した。次世代を担う自転車トラック競技の発展が目的で、2024年のパリ五輪を目指す自転車トラック競技ナショナル強化指定選手を支援する。

 所属メンバーは、以下の8人。

山崎賢人松井宏佑梅川風子鈴木奈央、古山稀絵、佐藤水菜吉川美穂内野艶和

 UCIトレードチームのメンバー上限は10人。残りの2名は、自転車トラック競技ナショナル強化指定Bチームからの選出が予定されている。

 JCFとケイドリームスは、チームメンバーの海外遠征支援や練習環境の整備をはじめとした活動の他、選手の成長過程を特設サイトやSNSで発信し、自転車競技のファン獲得を目指す。

 会見に出席した日本自転車競技連盟 トラック委員会 委員長の中野浩一氏は
「この新チームの設立によって、近年強くなってきた日本のトラック競技の選手たちがさらに強くなる基盤が作れると思っている。新型コロナウイルスの影響で、パリオリンピックを狙う選手たちの大会参加機会が少なくなり、連盟として何ができるか考えていたところに手を差し伸べてくれたのがケイドリームス。海外遠征のバックアップによって国際大会に出場できる選手が増え、若手が多くの経験を積むことができるようになる。2016年から海外コーチを招いて種を蒔いているが、ようやくその芽が出てきたと自負している。これまでの努力を未来につなげるために、新チームの設立が大きく寄与するのではないかと思う。みんなでパリを目指してメダルを取りたい」と語った。

 UCIトレードチームに所属することで、国際大会への参加が可能になる。佐藤水菜選手は「チームKドリームスの発足で、海外の大会に挑戦するチャンスが得られました。小さい頃からオリンピックでメダルを取りたかったので、夢に近づく大きな一歩になったと思っています。」と意気込んだ。

 選手支援の一環として、ケイドリームスのサポートで「レコードチャレンジ」という記録会も実施する。中野氏は「コロナウイルスの影響で大会中止が相次いだ。選手たちが次に目指すところをはっきりとした形で持って、オリンピックまでのモチベーションを保ちレベルアップしてほしい、という思いから記録会を定期的にやろうと企画した」と話す。初回は5月下旬を予定しており、今後は有観客での開催も視野に入れている。

閉じる

新着競輪ニュース

ニュースランキング

ニュース&コラムを探す

検索する
投票