準決10レース。地元のエース・浅井康太が付いているし、山口拳矢がジャン前にたたきに来ると思ったが、たたきに来ない。この時点で高橋晋也は腹をくくった。
「気持ちの余裕があるせいか、状況判断はバッチリだった。バックまで持てば、あとは守澤さんが止めてくれると思っていた。昨年のこの大会は、守澤さんが2着で僕が3着。その後は苦しむ1年になったし、ナショナルチームでの活動も卒業。これからは、競輪選手として大成したい」。
記者の無茶振りにも笑顔で応えてくれ、賞金ボードを掲げるポーズを取ってくれた。これが本番で実現される可能性も十分にある。(町田洋一)
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