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【小松島競輪・ミッドナイト】梶原恵介の競輪道「番手が仕事しなきゃ誰が自力選手を守るんですか?」

2022/05/24(火) 06:15 1 9

23日から小松島競輪場でミッドナイト「ザストランカップ(FII)」が開催中。2日目5Rに出走する梶原恵介に話を聞いた。
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レースを振り返る宮本龍一梶原恵介(右)

ーー初日は宮本龍一選手の後ろで吉良勝信選手と競りになりましたけど、梶原選手の競輪道ですか?

梶原恵介:何て言うんですかねぇ。僕も頑張っている選手には前を回って貰いますよ。でも、勝負もしないで点数だけ拾っている選手を認める事は出来ない。競りから逃げる選手ですよ。そんなの認められない。古くさいかもしれないけれど(笑)。今は地区のラインで点数順にって流れがあるけれど、それじゃ自力選手の持ち味が活かせない。番手が仕事をしなきゃ誰が自力選手を守るんですか? あんなにキツい事をやって、切り替えられたり、捲りを素通りさせたり。若手と一緒のレースで年の順。同県だからって。ちょっとラインの意味を考えて欲しい。格上を相手に協力して走るのがラインだと思うんです。仕事をしないのに番手を回りたいっておかしくないですか? 初日のレースも大塚(健一郎)さんは見てくれていたはず。帰ったら何て言われるかな?

ーー脚の方も一時期よりは戻ってきましたか?

梶原恵介:まだまだですけど。どん底は脱したかな。初日も外競りを凌げているし。でも、来期はチャレンジに落ちるんですよ。それまでにもっと上げとかないと。

ーー2日目はどうしますか?

梶原恵介:龍文(安部)に岡田(啓渡)君の番手を回って貰います。僕はその後ろです。彼はいつも頑張ってくれる。足場の無い時にハコ勝負に行ったり、初日みたいに捲りを放ったり。

ーーこんな話の後に前を任されたらプレッシャーですね。

安部龍文:本当ですよ(笑)。

安部龍文(左)と梶原恵介

 競輪選手それぞれが『競輪道』を持って、それぞれが違う。だから、ぶつかる事もある。それが競輪。皆、命を削って勝負し、お金を稼ぐプロだ。今は大ギアでスピード化が進み、自力型がメインのレースになっている。昔、ギアが3.57や3.64がメインだった頃はマーク屋が軸になっていた。先行選手は風を受け身体に乳酸が溜まりキツい。だからマーク屋が援護し、残してもらっていた。番手を回ることが出来るのは、仕事の出来る選手。3番手を回る選手にも自力選手にも認められた選手だった。

 競輪の世界は体育会系で年功序列が基本。必然的に年上の選手(マーク屋)からコメントを出している。もし、自力選手から逆指名制度があれば、梶原は多くの指名を受けるだろう。それほど自力選手からの信頼が厚いのだ。(アオケイ・梅田記者)

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