2022/05/11(水) 23:15 0 2
渡辺航平は近畿の厳しい競輪を経験している。初日特選を快勝すると、まくし立てる様に、次々とネタを提供してくれた。
「あの三谷将太にも先行してもらい、決勝に乗った事がある。荒井崇博には捲られてしまったが、決勝は、その荒井の番手でワンツー。確か函館のFIだったと思う。将太をいじれるのは、俺か、わしこーぐらいでしょ。ここで連係するのは寺沼3兄弟の伊織君。三谷3兄弟の熱量は凄いけど、寺沼3兄弟のポテンシャルも高いと思う。負けて欲しくないし、自分が近畿で培った競輪を、関東の若手にも伝えて行きたい。今は環境が変わり、東京に移籍して、毎日が新鮮です」。
これは何度も書いてきたが、航平選手のイメージはナルシスト。白いスーツで競輪場入りする事もあるし、この芸当が出来るのはブルーのスーツで検車場入りした坂井洋ぐらいだろう。「俺は、もう明治のイケメン!」と、はばかるが、いつも以上に肌つやが良かった。
昔の話を聞くと「一番の思い出は稲垣裕之君の番手だったけど、イケイケマーカーの古原勝己さんが前を回してくれた事。メンバーが出て、お互いひと言も発せず、15分直立不動。やっと、OKの言葉をもらった時は安堵しました。あの頃の近畿は、点数があっても前を回れなかった。自分自身、引けずに近畿同士で競った事もある。将太は、俺に競りに来て、ほっぺにチューをしたいと言っていた(笑)。もう1回、あの連中とGIで一緒に闘ってみたいですね」。(町田洋一)