2022/05/02(月) 19:30 0 9
昨年は120期の本多優選手、濱野咲選手が登場したnetkeirin連載コラム「ルーキーダイアリー 交換日記」。今年は122期の中から、河内桜雪選手、畠山ひすい選手、藤原春陽選手の3人が登場します! 連載は7月スタート予定。連載前の特別企画として「河内桜雪・畠山ひすい・藤原春陽に密着」と題して、3人のデビュー戦の様子をお届けします。(取材・構成:netkeirin編集部)
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畠山ひすい選手が2日目の失格で「お帰り」となってしまった最終日。3Rガールズ一般には、河内桜雪選手と藤原春陽選手が出走した。藤原選手はSを取って果敢に先行、2番手追走の河内選手がマクりにでるも、藤原選手が併せに行ってマッチレースに。直線で野寺楓選手の強襲にあい、藤原選手が粘って2着、河内選手は3着に終わった。
レース後、喜び半分、悔しさ半分の表情で検車場に戻ってきた藤原春陽選手。
「2番車だったのでSを取ることはレース前から決めていました。最後の直線は一杯で、外から野寺さんが来ているのは全く見えなかった。ゴール前のハンドル投げ見ましたか? 私、投げる練習を全然していないのに投げました!」。
緊張も解け、尻上がりにレース内容が良くなっていった藤原選手。3日間で最終日が一番良いレースが出来たと自己評価をする一方でプロの厳しさも感じたようだ。「昨日体験した他の選手の車体故障や養成所では経験したことのない激しい展開に戸惑いました」。
次戦は中3日で松山でのルーキーシリーズに出走するが「間隔が詰まっているので身体を休めたいです。家でゆっくりしたい(笑)」
今回の松戸では賞金9万5千円を獲得(実際には賞金に加えて手当が加算される)。「ここに来る前は賞金だけで10万円を貰う予定でした。少し少ない。悲しい(笑)。賞金の使い道は、応援してくれる祖父母や両親においしい物をごちそうしたいです」。
7着→4着→2着と着順を上げていった藤原選手。人見知りでマイペースな印象だが、芯の強さや度胸の良さが感じられた。ウシ柄のフレームと共にファンに愛される存在になりそうだ。
河内桜雪選手は悔しさいっぱいの顔で検車場に戻ってきた。
「良い形で捲っていけたと思ったのですが、春陽に併わされてしまって…仲良いから(私のクセとか)わかってるんですよね。悔しい結果に終わってしまいました。養成所の時とはみんなレースが全く違っていて。“ガツガツしている”ようなレースになっています。接触とかも発生したりしたので、これが本当の競輪なんだな、って思いました」と悔しそうに振り返った。
「初日だったら内に入ったときにどう踏んで行くのか。今日だったらマクリに行った時のスピードをもっと究めて行かなきゃいけないって思いましたし、敗戦のなかにもたくさんの収穫がありました。前橋に帰ったら課題を全部吸収して、もっとレベルアップして次の四日市を迎えたいと思います」
「今日みたいにジャンが鳴る前までにうまく脚が削らないで進めることができたのは収穫なので、これまでやってきた練習方法+新しい練習方法を取り入れて、前橋で猛練習してきたいと思います。練習内容はそうですね、ナイショです(笑)」
「今日、両親が来てて…この後会うんですけど、なんか会いたくないなぁ…(笑)。自転車のことについて両親はなにも言わないタイプなんですが、逆に申し訳ないような気持ちになります…(涙)」
「賞金の使い途…そうですね。何がいいんだろう。半分は両親にご飯、半分は自転車の部品に使います。両親は和食が好きで、私は甘い物が好きなので…デザートがついてる和食にしようかな(笑)」
「ほんとうを言うと…欲しい化粧品があったんですけど、自分の分は、次回四日市でもっと活躍して、賞金たくさんもらってからにします!」