大宮を走るのは今回で2回目の山本。1番最初に走ったのは去年の大宮ルーキーシリーズの時だ。ただその時は初日に落車をしてしまって、3日間走りきる事ができなかったため、前検日から不安そうな表情を浮かべていた。

「あの時が初めての落車で右の鎖骨を骨折してしまった。自転車は無事だったけど、体のバランスがかなり崩れてしまった。デビュー戦はいい成績(2・1・2)だったし、このまま良い勢いで行けるぞ！ と思っていたんですけどね(笑)」と話してくれた。

　迎えた初日のレースでは5着。レース後は「周回中から緊張していたけど、無事に走り切れてホッとしました。これで明日(2日目)からは変な緊張感がなく走れると思います」と表情は明るいが、レース内容には満足していないようで「コメントでは「自力」と言ったんですけど、全然仕掛ける事ができなかった。そこはかなり反省しています」と振り返った。

　そして最近は心境に変化があったようで「今まではとにかく先行をして脚をつけようと思っていたのですが、前回辺りから色々と考えて、もっと戦法に幅を増やしてやっていった方がいいのかなって思い始めた。体も悪い時に比べれば、だいぶ良くなってきたと思うし、これからは何でもできる選手を目指して良い着を取りたい。そうすれば自信がつくし、自分のモチベーションも上がると思うので」。

「このまま点数だけ落として帰りたくないし、とにかく頑張りたい」と気合が入っていたし、2日目の予選2も山本の走りに注目したい。(アオケイ・富記者)