初日6Rは3番車の尾崎悠生が力強く逃げ切った。5Rまで1番車が勝ちっぱなしだったが、その流れも止めてみせた。特別昇班して3場所目の米嶋恵介との2分戦。前受けから突っ張り、捲りにもしっかりと合わせきる完勝劇で本格デビュー後、負けたことがなかった米嶋の初日(単発レースは除く)に土をつけた。

「最後まで踏み上がっていく感じで踏めた。久しぶりにいいレースができた気がします」。

　競走得点以上のポテンシャルを秘めているが、初日の1着は昨年12月の取手以来。近況の2節は予選でも苦しい戦いを強いられていた。

　「去年の年末に追加を走りに行ったら体調を崩しちゃって…。そこから良くなったと思ったら、今度は今年の2月にぎっくり腰になってしまった。なかなかリズムに乗れなくて、思うように練習もできなかった。いままでは腰を痛めても、すぐに良くなっていたので、こんなに長引かなかったんだけど…。やっと最近、痛みがありながらの練習の仕方というか、形がわかってきたんです。まだ寝る時とかに痛みはあるけど、レース中は気にならない。せっかくいいレースができたし、この感じで2日目以降も頑張ります」。

　準決勝は4連覇中の奥村諭志、地元の天野純平と強敵がそろった。手応えをつかんだ尾崎がどこまで抵抗できるのかも楽しみだ。(netkeirin特派員)