前節の高知ミッドナイトで3連勝の完全V。1、2班戦初優勝を飾った田中和磨が追加で登場する。

「良かったです。前回の決勝は後輩の城戸(純潔)君が頑張ってくれたおかげ。最近は強い後輩が頑張ってくれるのでいい成績になることが多いですね」。

　好調の要因は後輩の奮闘だけではない。田中自身も危機感から変身を遂げている。
「ずっと2年くらい、ボーっとしている感じが続いて…。結果も出せなくて。このままではダメだ、もう少し勝ちたいと思うようになったんです。それで去年の11月くらいから体を絞り始めた。最初は92キロあった体重が、先月は84キロまで落ちた。今は85キロくらいかな。昔は食べたいものばかりを食べていたけど、今は糖質を我慢したり、食べるものを意識しています。サラダチキンを自分で作ったりしています。本当はもう少し落としたいんですけどね」。

　4、5カ月の間に、最大で8キロほどの減量に成功。効果は抜群のようだ。

「とにかくやる気が出た。体が軽くなったとかの実感はないけど、成績も一気に良くなったので。練習自体は変えていないんですけどね。優勝した直後の今回が重要。先輩からも、“今回が大事だぞ”って声をかけてもらって来た。2月の小倉は初日の予選で飛んでしまったので、今回はしっかりと勝ち上がれるように。まずは決勝進出を目指して頑張ります」。

　1、2班戦初V後でも油断や慢心は感じられない。精神的にもたくましさを増している田中が気合いの走りを披露する。(netkeirin特派員)