2022/03/24(木) 13:00 0 1
初日1Rで主導権を握った入江航太。後ろがもつれる有利な展開に持ち込んだが、ゴール前はやや末が甘くなって2着。それでも前節の立川は初日7着と大敗を喫していただけに、ホッとしただろう。
「なんか踏み上がる感じがなかったですね。カマシは得意ではないけど、もう少しキュッ、と仕掛けられていれば、後ろの瀬口(匠)さんも絡まれずに済んだと思う。前回の立川は、伊藤旭さんのフレームを借りて行ったんですけど、進みが悪かった。フレームは元に戻したので、前回よりはいいと思います。旭さんが“進まない”と言っていたので、僕が進むわけなかったですよね。今は練習用で使っています」。
前回は同県の先輩である伊藤旭に借りたフレームだったそうだ。2月の静岡記念で決勝に進むなど、メキメキと力を付けている伊藤は、ただの先輩ではない。
「家が何件か隣で、10秒くらいで行けるんですよ。向こうが1学年上で、幼稚園の頃から知っている。自転車を始めたのも旭さんの影響ですね。フレームを借りる時も、旭さんがかついで持ってきてくれた。旭さんは自転車のセンスもあるし、努力するセンスも持っている。この前は松山ナイターで決勝に進んで、翌日の朝5時くらいに車で帰ってきて、そのまま練習に行ったらしい。旭さんのお母さんから聞きました。凄いですよね。僕は立川で7、3、2着とボロボロだったのに、翌日は家でのんびりしていました。スケさんも練習の虫。いつも競輪場にいましたからね。あ、松本秀之介さんです。僕も頑張らないといけないけど…。練習があまり好きではなくて…、はい、なんとか頑張りたいです」。
松本秀之介は昨年12月の小倉でS級初Vを挙げ、先日は宇都宮のGIIウィナーズカップでビッグレースを果たした成長株。調べてみると、松本秀之介と伊藤旭、入江航太の3人は九州学院高校時代の2018年に、全国高校総体のチームスプリントで全国制覇をしている。入江にとって、1学年の上の2人が奮闘する姿は大いに刺激になっているだろう。今回の準決勝は同期の福元啓太と対戦する。
「特別昇班を狙っている福元さんをなんとか倒したいですね。頑張ります」。
S級で活躍する先輩の背中を追いかけ、同期の連勝ストップを狙う。(netkeirin特派員)