2022/03/23(水) 20:45 0 3
GIの優勝には届かなかった大塚健一郎。
一番、惜しかった展開は2014年の宇都宮の高松宮記念杯の準優勝。脇本雄太を使い稲川翔が優勝したが、その時、大塚が指名したのは菊地圭尚だった。レースは菊地がイナショーの内で粘り稲川は審議対象。もし失格なら大塚がタイトルホルダーになっていた。
「当時は、スッキリ差し切って優勝と思っていた。繰り上がりで優勝しても、数字だけの世界。そうでない物を追い求めていたし、悔しい気持ちはあったけど納得もしていた」。
現在、399勝で400勝にリーチ。過去には芝生まで競り合った南修二とのバトル、別府記念で小野俊之とのゴール前の激しい攻防の上での落車と、記憶に残るレースを提供してくれる阿修羅のマーカーだ。
「過去を振り返っても仕方ないし、これからが本当の競輪人生。男は黙って背中で魅せるだけですよ(笑)。菅原晃君から大分の先行選手が出てこなかった。阿部将大君が育ってきたし、同県の後輩の成長は何より嬉しい」。(町田洋一)