2022/03/22(火) 21:00 0 2
チャレンジ戦のV候補筆頭は福元啓太だ。3節前の四日市で完全Vを飾り、前節の大垣でも完全優勝。通算7回目の優勝となった。2節前の奈良が2日目以降、開催中止だった影響でノーカウント。今節はA級2班への特別昇班を狙うシリーズだ。
「勝ちを意識すると失敗しちゃうタイプなので、いつも通りに頑張りたい。調子はいいと思いますよ」
同期の強敵もいるが、自然体で連勝を伸ばす構え。初登場の小倉バンクで暴れに暴れまくってもらおう。福元は昔から競輪選手を目指していたわけではなかった、
「高校時代に通学で使っていたママチャリが壊れて、親にフラットバーのクロスバイク(自転車)を買ってもらったんです。それで自転車にはまりました。大学は自転車部に所属したけど、あまり結果を出せなかったし、競輪選手になんかなれないと思っていた。大学卒業後は半年間、広告代理店で働きました。でも、選手になりたい気持ちが強くなって…。なれるかどうかは別として、一回だけ(試験を)受けてみようと。そうしたら運良く、一発で受かった。なっといて良かったです。今は毎日が楽しい。自転車に乗れることが幸せです」。
もし、最初の受験に失敗していたら、今の姿はなかったかもしれない。それと、大阪支部なのも福元の急成長を後押しした。
「身近に古性優作さんや稲川翔さんがいるのはほんとに大きい。特に古性さんとは一緒に練習させていただく機会が多いんです。3、4カ月くらい前だったかな、古性さんに『どこまで目指してるの?』って質問されたんです。で、自転車に乗ることが楽しいと答えたら、『そんなに自転車が好きなら、GIは楽しいところ。GIに来た方がいい』って言ってもらったんです。それから、“GIに行けるようになりたい”と思うようになった。半端な気持ちで行ける場所ではない。強い気持ちを持って目指していきたい」。
昨年のグランプリ王者で、今年最初のGIを制したスター選手の金言を胸に、今節も白星を積み重ねる。(netkeirin特派員)