「若干、仕掛けが早かったですね。もっとペースで駆けていれば押し切れていたかも」と加藤が初日を振り返った。

　今節は約半年振りの特選スタートに返り咲いた加藤だったが、一時期はスランプに陥り、競走得点をガクッと下げた時期もあった。

「迷っていた時期があって、先行を減らした事もあったけど、やっぱりダメだった。風を斬ってなんぼじゃないけど、先行基本のスタイルが自分に一番合っているんだって分かったんです」と自分の持ち味を再確認。

「相手も居ることだから全部が全部先行できる訳じゃない。今は叩かれる時に飛び付く動きだったり、少し違った練習もしています」と戦法の幅を拡げている最中だ。

　そんな加藤は12日の3Rで積極タイプの照井拓成、前島恭平と対戦。

「みんながガンガンくるタイプだけど、焦らないように組み立てたい。もちろん先行基本のレースだけど、いざと言うときは練習の成果を出せたら」と激戦ムードの一戦も加藤の表情は明るく、いい顔つきをしていた。(アオケイ・石濱記者)