2022/02/25(金) 11:00 0 4
初日3Rは、カマした渋谷海後位が離れ、先行態勢に入っていた一ノ瀬匠が番手にはまる展開に。早めに踏み込んだ一ノ瀬マークから、直線で中をシャープに伸びた小野俊之が通算400勝のメモリアルゴールに飛び込んだ。
04年の立川グランプリを制し、番手マンとしは強烈なブロックを見せて“豊後の虎”とファンから親しまれ、相手から恐れられた小野も、近年は膝の故障などがあり低迷。昨年はわずか57走しか走れず、4勝しか出来なかった。ただ、昨年末から徐々に優出回数が増え、今年はこれで3勝目。1月の小倉で399勝目を挙げてから7走足踏みしたものの、再び小倉で400個目の白星を挙げた。
「一ノ瀬君が頑張ってくれたおかげ。自分は何もしていない。なんならスタートの位置取りをミスしてしまった。ライン3人で決まったから良かった。400勝は通過点? そうですね。まだいろいろとやることがあるので」
前節は地元の別府で3、3、4着。ホームバンクで白星を積み上げることが出来なかった。
「前回が情けなさすぎてね。終わってから、自転車3台からどれを使おうかずっと悩んだ。時間がかかった。ここまでの中4日はモガくことよりも、そっちの方が優先で。セッティングも大幅に変えて、前検日になんとか正解を出せた感じ。でも、またいじると思いますけどね。こればっかりはずっとやっていかないと」
ケガを乗り越えて、少しずつではあるが、らしさを取り戻している。
「まともに走れない時期もあったので、それを思えばいいかな。とにかく今の競輪で勝てるように。ポイントさえ押さえればなんとかなる。それとラインで決めるのが自分の仕事。まずは決勝に乗らないとね。そこからですよ」
トップレーサーとして暴れ回っていた時代とはレース形態も変わってきている。それでも豊後の虎の考えや戦い方に変わりはない。(netkeirin特派員)