昨年は8回の優勝を飾った柳原真緒。今年に入ってからも向日町、川崎で連続完全Vと幸先良く滑り出した。2場所前の四日市決勝で3着。連勝が8でストップしたが、自身は手応えをつかんだ様子。

「四日市は調子が良かった。決勝で児玉(碧衣)さんと対戦して、捲られちゃったけど、以前よりも(児玉との)差を少し縮められたと思う」

　直後の高知は「疲れがあって四日市ほどの出来ではない」ながらも連勝で優出。最終日は開催中止となってしまったが、レベルの高い走りを披露し続けている。

「今年はグランプリ出場が大目標。それとビッグレースを獲る」と狙いを定めている。そのために、今回はある決断をした。

「今回はギアを3・79から3・77にしてみる。最近は乗り方とかを変えて、後半の伸びが良くなった。四日市で児玉さんと戦って手応えもあったけど、もっと何かを変えないと成長しないな、と実感させられた。自分は“これがいい”となればそれをし続けて、あまり試さないタイプ。何かを変えるだけでもつかめることがあるかもしれない。77のギアは、ほとんど初めてに近い。デビュー2場所目で1回、使っただけですね。その時は自分が好きな感じではなかった。今回は3日間、77で戦います」

　大目標のグランプリ出場に向けて、さらなるレベルアップを図っている。77のギアが武器となるのか、それとも厳しいと判断するのか。いずれにしても今開催後にわかるはずだ。(netkeirin特派員)