2021/03/09(火) 18:00 0 1
今年のGIIIや、GIの全日本選抜(読売新聞社杯全日本選抜競輪)が終わり、昨年の勢力図と大きく変わっていない。郡司浩平がGI覇者になり、松浦悠士が圧倒的な強さで他をねじ伏せ、平原康多も存在感を見せている。その郡司と平原が出走する水都大垣杯は、当然この2人がシリーズリーダーになる。
深谷知広の静岡移籍に伴い、これから先郡司がタイトルを量産する確率が高くなった。今月末には松阪でウィナーズカップ、5月には京王閣でダービー(日本選手権競輪)がある。それを見据え、今シリーズは自力で戦い、さらに脚を磨きたいところだろう。
平原は全日本選抜の決勝でゴール後に落車するアクシデント。立川記念(鳳凰賞典レース)、大宮記念(東日本発祥倉茂記念杯)を連覇し、勢いが出てきただけに残念。落車して良いことはないが、それでも軽傷だったのは救いだ。吉田拓矢と一緒なら番手だが、その他のケースは自分でやる。
中部地区の大会でもあり浅井康太が仕上げてきているはず。弟弟子の柴崎淳、皿屋豊、竹内雄作と連係して一矢報いたい。皿屋はオールドルーキーだが、まだまだ成長している。竹内も地元戦だし、普段通り主導権は誰にも渡さないだろう。
近畿地区は精神的な支柱の村上義弘がいるのが大きいが、なんといっても注目は古性優作。実質、S級S班の能力がある選手といってよく、そのアグレッシブな走りは見る者すべてを魅了する。いつも車券を買いたくなってしまう頼れる選手だ。
北日本地区は守澤太志がSSのメンバーとして最低限の走りをしてくれている。機動型が不在で今節も厳しいが、それでも決勝に進出してくるだろう。
勢いがある中・四国地区のメンバーだが玉野記念(瀬戸の王子杯争奪戦)直後で、今回は大幅に戦力ダウン。ただ、宮本隼輔は昨年の覇者であり、急に眠りから覚めるかもしれない。番手は渋いマーカーの同県の桑原大志だ。
九州地区は北津留翼が点数を持っているが、走りの内容から信頼度が低い。今は人気になりすぎており、穴で買うメリットがない。
今回の注目は何と言っても、最終日に117回生のルーキーチャンピオンレースが行われる事だ。未来のスターばかりだし、この中からタイトルホルダーが何人出現するか分からない。人気はナショナルチームの寺崎浩平だが、地元山口拳矢も黙ってはいない。町田太我の負傷欠場は残念だが、名勝負として語り継がれることに間違いないだろう。