前回の小田原でも野原雅也を3日間マークした村上義弘が、野原のまくりを懸命に追いかけて近畿ワンツーが決まった。逆転とはいかなかったが、前回準決では3車身離された野原に2分の1車輪差まで詰め寄ったように着々と復調しているようだ。

「雅也はワンランク、ツーランク上がって本当に強くなっている。雅也(と一緒に走った)のおかげでケガ明けから大きな課題が見つかっています。今日も気を付けていたけど口が空いてしまった。そこは今後修正していきたいですね」

　自身のコラムでも明かしていたように、12月は膝のケアに時間を割いたためレースに参加できず。1月の2節は「(膝痛の影響が)少しあったのかもしれない」と本調子には程遠かったが、超一流の修正力で、前回から調子を上積みさせた。

「月末には全日本選抜もある。少しでも良くなるように頑張りたい。二次予選(11R)は初連係の土生(敦弘)君に任せます」

　そう話す村上からは久々に、強烈な独特のオーラが漂っていた。完全復活はもうすぐだ。(netkeirin特派員)