2022/01/17(月) 19:00 0 9
大宮競輪「東日本発祥倉茂記念杯(GIII)」は18日、最終日を迎える。12レースの決勝を走る平原康多に話を聞いた。
コロナ禍で取材は厳しい。基本は共同インタビューだし、選手の本音を聞き出すのは難しい。わずかな時間で、核心のことを聞くのが記者の仕事だと思っている。
そこで並びの経過を平原康多に、僅かな会話(15秒ぐらい)で聞いてみた。
記者「並びは平原さんから(宿口の後ろで良いと言ったの)?」
平原康多「いや、最初、俺が前でも良いんだぞと陽一に言った。それは今日だけでなく、前検日も同じ。そうしたら、陽一が頑張らせて下さいと言ったので(信頼して)任せることになった」
そこは、脚の問題でなく、気持ちの問題だと説明してくれた。他の選手の間では儀礼的なやり取りもあるが、ここに、“競輪選手としての生き方”と“男の生き方や信頼関係”が詰まっていると思った。(町田洋一)