2022/01/14(金) 18:15 0 7
大宮競輪「東日本発祥倉茂記念杯(GIII)」は15日、初日を迎える。12レースのS級特選を走る平原康多に話を聞いた。
立川記念は裏の西武園ミッドに行っていたので平原康多選手に会うのは今年初めて。記者の顔を見るなり「今年は良い人キャラを返上したい」と笑ってきた。
「あれは完全にみんなが作り上げた虚像。本当の俺はだらしない面もあるし、知人限定で公開しているインスタでもくだらない写真をアップ。自分では良い人でも優しい人でもないと思っている。だから、やばい奴だし、そう書いておいて下さい(笑)」
偉ぶったり、強ぶったりしないから、選手、記者、関係者、ファンもそうだし、平原選手を嫌いな人はいない。SNSを基本的にやらないが、レースで全てを評価して欲しいからだと言う。
「後輩が失敗した時に、叱ったり声を荒げたりするのは簡単。前に任せず自分でやった方が良いと思う時もある。これがオリンピックなら一発勝負だし、感情的になるかもしれない。だけど、競輪はずっと継続的に続いて行く。若い選手にも同じ目線で接し、それで気持ちを伝えている。厳しい事を言う時もあるけど、上から目線が一番良くない。自然と分かりあえる関係が理想。その一人が宿口陽一だし、結果は別として、グランプリでの彼の人間的な成長が嬉しい。かなりの重圧があったと思うし、レース後の批判もあったと思うから」
老害記者にとって、平原選手の言葉は重たいし、耳の痛い話ばかり。同じ事を言っても、普段の人間性が大切だと実感した。(町田洋一)