2022/01/11(火) 11:30 0 2
昨年は1年間、チャレンジ戦を舞台に戦った佐藤健太。初日8Rは3番手奪取から2着。1年ぶりの1、2班戦は上々の滑り出しとなった。
「余裕はあったし、それなりに動けたと思う。あとは1、2班戦の流れを思い出すことですね。周りが見えているのですぐに慣れると思う。1、2班戦の方が戦いやすいですね」
ガールズケイリンの長澤彩との結婚を機に愛知籍に移ったが、一昨年の11月に再び福岡籍に戻った。
S級在籍経験もあるが「S級に長くいることができなかったし、もう過去のこと。頑張るだけです。やっとS級を目指せる位置まで戻ってくることができた。3班だったら、どんなに頑張っても2班までしか進めないですから。練習は一人でやっています。強くなれるかどうかは分からないけど、良くも悪くも自分のせいにできるから」。再びS級を視界に入れての戦いが始まった。
準決勝9Rは、前期S級で初日特選組の東矢昇太、樫山恭柄と九州3人の番組に。佐藤が「3番手を回る」と表明して、一時は東矢-樫山-佐藤の並びが決まったが、数分後に佐藤が「先頭で。自力でやる」とコメント変更。佐藤-東矢-樫山の布陣になった。
佐藤は「3番手を回るのは、ちょっと違うかな、って。ただ流れ込んでも次につながらない。それなら先頭で動いた方が。たとえ着が悪くなったとしてもその方が割り切れる。悔いが残らない選択をしました」と経緯を説明した。
こうなった以上は、早めのスパートまであるかもしれない。前検日には「なるべく自力は出したくない」と話していたので、その場合は準決勝限定の策になるだろう。それでも佐藤のいろいろな覚悟が伝わってきた数分間だった。(netkeirin特派員)