前期のS級でも結果を出していた岡本大嗣が、A級では格上の存在だ。愛媛在籍時代は地区プロで結果を出していたので、毎年のように親王牌を走っていた。前橋ドームバンクとの相性も良く、優勝を狙いたい。目標にも事欠かないし、後輩の柿本大貴や山田雄大とラインを組む。

　遠征陣も強力。岩本和也も岡本に負けない差し脚を持っている。ガツガツ競るタイプではないし、突っ込む脚が持ち味。何でも出来る松田大との中部ラインも侮れない。北日本は新鋭田口勇介と千澤大輔との連係だが、あくまでも第3ライン、第4ラインの評価。田口は特別昇班して5場所目でレースに慣れてきた。千澤は前期S級だったが負け癖が付いてしまったイメージ。

　南関は主力級の渡辺直弥と上野真吾が欠場。特選組みに追加で川崎健次が入ったが初日は目標不在のレース。良い時は捲りも出ていたが、A級のレースに馴染んでしまった。地元は予選スタートだが須藤直道に期待が集まる。

　チャレンジはバリバリの新人が多い。中込健太、村瀬大和、福元啓太、平山優太、中島詩音と119期生が充実している。どの選手も安定して決勝に進出しており、優勝争いは混沌としそう。前期2班の舟山佑京も新人に負けない機動力を持っている。他に注目は元Jリーガーの河野淳吾。失格が3回ありチャレンジに落ちてしまったが脚は上位級だ。西武園ミッドから中0日の追加だが疲れはないだろう。(町田洋一)