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【九十九島賞争奪戦】11年ぶり登場の深谷知広 昨年のリベンジを誓う新山響平 そしてエース井上昌己

2021/12/22(水) 20:30 0 1

12月23日から佐世保競輪場で「九十九島賞争奪戦(GIII)」が行われる。初日の特選12Rに出走する初日特選でラインの先頭を回る3選手に話を聞いた。

 初日特選は
 深谷知広-鈴木裕-和田健太郎の南関勢
 新山響平-菅田壱道の北日本勢
 井上昌己-坂本健太郎-園田匠で結束した九州勢
 柏野智典が単騎を選択した。

 どっからどう見ても、深谷と新山の先行バトルに、井上が捲れるかどうかの構図。レースを動かす深谷、新山、井上の前検日の様子を届けたい。

 追加参戦の深谷は伊東記念から中2日の強行軍。

深谷知広

「伊東記念は疲れがあったのと、まとまった練習ができていなくて調子が良くなかった。準優勝できたのは、気持ちで乗りきった感じ。今回も疲れがあるけど、あとは気合で。来年はグランプリにチャレンジできるような位置にいたい。今年の最後をしっかりと締められるように頑張りたい」

 佐世保バンクについて話が及ぶと「来た記憶はあるけど、いつなのか覚えていないくらい久しぶり。そういえば、富永益生さんとか、玉木勝実(引退)さんと一緒に走ったような気がする」

 調べてみると、過去には2010年の佐世保記念を走っただけ。11年ぶりの佐世保登場である。初日は玉木勝実と、2日目は富永益生とワンツーが決まっている。さすがの記憶力だ。ちなみに、準決勝は師匠の金子貴志とワンツー決着だった。さて、最大の焦点であろう、新山との激突だ。

「新山君は強いですからね…。僕はいつも通りに頑張るだけですよ」

 相手が誰であろうと、深谷は深谷のレースをするだけだ。

 新山響平は2016、2018、2020年に続いて4回目の佐世保記念。全てで決勝に乗っており、18年は後ろの五十嵐力が優勝(新山は3着)、昨年はゴール寸前で吉田拓矢にかわされての準Vだった。先日の競輪祭でも準優勝。同期のライバル・吉田にまたしてもゴール前で抜き去られる悔しい結果に終わったが「満足できなかったのは結果だけで、手応えがあった」と、あらためて振り返った。

新山響平

佐世保は相性がいいのか、と思っている。何度も呼んでもらっているので貢献したい。深谷さんが相手でも、先手を取れるように頑張ります」と意気込んだ。

 深谷と新山のマッチアップは、6月の岸和田高松宮記念杯以来。初日と2日目に対戦し、2走とも新山が最終BSを奪っている。先行有利とされる佐世保バンクで繰り広げられる極上の先行バトルに期待しよう。

 そして最後に地元エースの井上昌己だ。今回は山崎賢人が不在。井上にかかる期待は必然的に大きくなる。初日特選は、坂元と園田を従えての自力戦を決意した。

「2人がやり合ってくれたらいいけど。最低でも中団を取っての組み立てになるかな。ツキバテしないように。深谷も強いけど、新山の強さもすごいから。もう少しで、逃げてGIを獲りそうだったからね。競輪祭の決勝で、(渡邉)一成が番手でパクパクしちゃうんだから。一成の優勝だって見てたけど。驚いた。まあ頑張りますよ」

井上昌己

 井上が捲るシーンは訪れるのか。いずれにしても、Vの行方を大きく左右する初日特選から目が離せない。(netkeirin特派員)

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