初出場だった競輪祭で決勝進出。その後も3節連続で優出を果たした永禮美瑠。
「出るだけにならないように、と思っていた競輪祭がいい経験になった。1個ランクアップするきっかけになった」と、好調の要因に言及する。

「捲りとかも出るようになった。まだ自信はないけど、以前よりは感じ良く走れている。前は捲りを打つ勇気もなかったので。成長できているかな」

　それにしても、“ナガレミル”。ガールズケイリンの選手になることが運命だったかのような名前である。男子の競輪と異なり、ラインを組まずに戦うガールズケイリンでは「取れた位置から」や「流れ見て」、「流れ見る」というコメントも多い。永禮も「ナガレミル(流れ見る)」と、自分の名前を言ってコメントすることもある。

「選手になる前は意識したことなんかなかったけど、今は覚えてもらいやすいので良かった。アマチュアの頃は、選手の方に「永禮美瑠です！」って挨拶しても、「えっ!?」って返されることが多かったですね。なにが起きたんだ？ みたいな感じになってました(笑)」。

　キャッチーな名前に、実力も確実に備わってきた。今節が今年の最終戦。ちょっと気は早いが、来年の抱負も聞いてみた。

「まだ今回の開催も残っているけど、今年も優勝ができなかった。来年こそは初優勝したいです！」

　最近の成長ぶりを見ていると、近いうちに初優勝も可能だろう。まずは今年最後のシリーズを気分良く締めて、新年を迎えてもらおう。 (netkeirin特派員)