2021/12/13(月) 09:45 0 0
予選の5R出場した平川は田中勝仁との2分戦。車番も悪く後ろ攻めのレースとなったが、残り2周半で一度前に出るとそのまま緩めることなく先行勝負。田中も良い感じで捲り上げてきたが、番手の北村貴幸、3番手の小原伸哉のアシストもあり、逃げ粘ってライン独占に導いた。
レース後、平川を交わして1着の北村は「メチャクチャカカっていた。ライン3人で決まるってことは平川君が強い証拠。今日は本当に彼のおかげです」と終始絶賛。
平川本人は「直線が短かったので助けられました」と謙遜していたが、本線を相手に逃げてライン決着はお見事と言えるレースだった。
大敗も多々ある平川だが、前回の小田原は2連対と上昇ムード。本人も「一番よかった頃のスピードに比べたら、物足りなさはあるけど、それは季節とか時期もあるので。走っていて悪い感じはしない」と多少なりとも手応えを掴んでいる様子。
準決勝に向けて意気込みを聞くと「勝ち上がっててもただ先行しているだけになっている。勝負できる先行をしたい。練習は一人でやっているので、追走があんまり得意ではない。捲りが嫌って訳ではないけど、逃げて自分の形を作りたい」と具体的な目標を話してくれた。
今期初の決勝が懸かる平川。先行有利な松戸バンクだけに大物食いの「逃走劇」は十分ありそう。(アオケイ・石濱記者)