本格デビュー戦の7月京王閣では連勝で勝ち上がって決勝も3着。上々の滑り出しに思えたが2場所目に思わぬ落とし穴があった。最終日の選抜戦で先頭員早期追い抜きをしてしまい3ヶ月のあっせん停止の処置を受けた。3ヶ月ぶりの実戦を控えた前検日は「あっせん停止中にしっかり練習をしようと思ったんですけど、ギックリ腰になったりで…。まずは走ってみてですね」と不安そうに話していた。

　注目の復帰戦は「想定外の展開でキツかった」ものの、「そこまでドキドキすることなかったし緊張せず落ち着いて走れた」と5番手からまくるとG寸前のハンドル投げで先まくりの松本一成を捕らえて1着。

「届かないかもって思ったけど1着で良かったです。スピード強化の練習の成果が出たかも」と表情が緩んだ。

　準決は同期・平山優太との2分戦。

「相手は何でもできるタイプ。後手に回らないようにしっかり走りたい。(復帰戦で1着を取ったが)遅れている分、ホッとしているヒマはない。気持ちを切らさず頑張ります」。

　遅れを取り戻すべく、栗本がここから猛チャージをかけていく。(netkeirin特派員)