大目標だった東京五輪に出場して、8月のいわき平オールスターで戦列に復帰。これまで6年連続でグランプリに出場している新田祐大だが、今年は賞金での出場が不可能になった。

「五輪から約4カ月しかない厳しい中ではあるけど、賞金争いに絡めていない。グランプリに出るには、もう優勝しかない。オリンピックで果たせなかった目標達成を、ここでしたいと思う」

　今年最後のGI。すなわちグランプリへのラストチャンスだ。もう後がない新田には、優勝した4年前の再現しか見えていない。

「復帰後は、力を出し切れれば結果を出せている。練習の感触は問題なかった。一戦一戦、集中して戦うだけ」

　ケガで欠場した脇本雄太はS班からの脱落が決まってしまった。新田はどうなるのか。まずは初日5Rに登場。準決勝フリーパスのダイヤモンドレース出場を目指して、一次予選の2走を戦い抜く。(netkeirin特派員)