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【奈良競輪・ミッドナイト】常に危険と隣り合わせ…満身創痍の中、熱戦を演じる強き競輪選手たち

2021/11/08(月) 19:30 0 1

奈良競輪場で行われるミッドナイト「WINTICKET杯(FII)」が9日に初日を迎える。ここでは満身創痍の中、熱戦を演じる、強き競輪選手たちの声を集めた。

 今シリーズはどういうわけか長欠明けもしくは復帰2、3場所目という選手が多い。職業柄、危険と隣り合わせ。満身創痍の中、ギリギリの攻防を演じているが、基本的に競輪選手たちはタフネスで打たれ強い。

小川達也

 小川達也は8月後半の立川(報知ゴールドカップ・山口健治杯)の2日目の落車で頭を強打してくも膜下出血と診断された。

「落車の後のことは覚えていないんです。かなり体力が落ちました。だけど、あれだけのケガをして2ヶ月で復帰ならいいでしょう。いつも通り、先行主体に行きたいです」と宣言。早く走りたいという気持ちが全面に出ていた。

山田哲也

 6Rの山田哲也は7月前橋(WINTICKET杯)の落車で右肩甲骨と腰椎横突起を3本骨折。前回の11月の大宮(東京中日スポーツ・S花園寄居杯)で約3か月ぶりに復帰した。
「練習でもがいて前に付いて行けるようになってきたから復帰を決めました。レース勘だけが心配です」とこちらも戦う準備はできている。

市野茂

 1Rのベテラン、市野茂は肩鎖関節の手術の影響で86日欠場したが前回の豊橋(オッズパーク賞争奪戦)から復帰。
「ウエイトトレーニングで体を作っています。まだ目いっぱいにやれないですが、動かせる部分はすべて動かしている。ちょっとずつ肩回りも動くようになってきたし、慌てないで地道にやっていきますよ! 」と55歳の努力人はまだまだ高みを目指している。

 同じく1Rの安藤宜明は8、9、10月と3ヶ月続けて落車。4月にも落車し長期欠場しており、まさに踏んだり蹴ったりだ。
それでも「もうね、ここまで来ると笑うしかないですよ。周りも心配を通り過ぎて誰も連絡してこない。自分が落ち込んでると思っているんだろうね。ツキがないけど我慢ですよ」とこれまで積み重ねてきた熟練の経験値と、タフなメンタルで自らを鼓舞して苦難を乗り越えようとしている。(netkeirin特派員)

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