2025/12/14(日) 18:40 1 2
2025年12月14日 伊東温泉競輪
開設75周年記念「椿賞争奪戦」G3(最終日)
連日、トップレーサーによる息もつかせぬ激戦が展開されてきた伊東温泉競輪開設75周年記念「椿賞争奪戦」G3が最終日を迎えた。シリーズは、前開催の佐世保記念を優勝した松浦悠士や清水裕友などのS級S班に加え、地元静岡の深谷知広や中野慎詞らが強力な自力型が高速バンクを疾走した。松浦は前走の流れをそのままに自力に番手戦と連対を築くと清水もアグレッシブにレースメイクし連勝で決勝に進んだ。深谷は、気迫あふれる自力戦でラインをけん引。中野も2日目以降は主導権を握ると粘り脚を発揮して連対した。また、シリーズ唯一の3連勝の三谷竜生も持ち前の機動力で近畿勢の士気を高めファイナルに駒を進めた。
各ラインが強力布陣の4分戦となった注目の決勝は、赤板から先行態勢に入った中野ラインの3番手を確保した深谷が最終2コーナー付近から踏み出し、後続の追い上げを振り切り優勝のゴール。G3優勝は今年3月の名古屋以来となる今年2回目、通算24回。伊東温泉記念は2015年以来、10年ぶり2回目の優勝で、静岡に移籍してからは初となり、詰めかけたファンの歓声を浴びた。
※3日目準決勝レポートはこちら
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【最終日12R=S級決勝】
1/深谷知広(S1・静岡96期)
2/清水裕友(SS・山口105期)
3/三谷竜生(S1・奈良101期)
4/村田雅一(S1・兵庫90期)
5/成田和也(S1・福島88期)
6/椎木尾拓哉(S1・和歌山93期)
7/松浦悠士(SS・広島98期)
8/簗田一輝(S2・静岡107期)
9/中野慎詞(S1・岩手121期)
【レース展開】
誘導以下、1深谷-8簗田、2清水-7松浦、3三谷-4村田-6椎木尾、9中野-5成田で周回。まず中野が上昇して深谷に並びかけ、青板バックすぐに中野が先頭に立つ。そのまま中野はペースを上げて先行態勢に入り、3番手は深谷が続き、5番手は清水、三谷は7番手で打鐘を通過。深谷は後ろを警戒しつつ、前との車間をあけていき、最終2コーナー付近から捲りに出る。逃げる中野を、深谷は最終BS過ぎに捲り切ると、簗田の追い込みを振り切って優勝のゴール。2着に簗田で静岡ワンツー。3着は清水が入線した。
【最終日12R=伊東温泉競輪G3決勝】
2車単1-8 1,040円(2番人気)
3連単1-8-2 5,940円(8番人気)
決まり手:捲り-マーク
優勝/深谷知広(S1・静岡96期)
今回戦績:特6・二2・準1・決1
次走出場予定:防府F1(12月25日〜27日)
前回この記念を獲ったのが愛知籍だったので、静岡籍での地元優勝は意識していました。レースは、中野(慎詞)が仕掛けてくると思っていたので、どう対処するか。簗田(一輝)君が(赤板で3番手の)位置を確保してくれたので、チャンスが生まれました。(最終HSは)清水(裕友)が来るのを警戒していたのですが、(前の)成田(和也)さんも車間を空けていたので、行くタイミングは難しかったです。
最終BSは脚を溜めつつ踏み込めたので、いい踏み出しだったと思います。先行も捲りもできた開催だったので充実した開催になったし、3日間、簗田君と決めることができ、静岡でその連携ができ、すごく貴重な大会になりました。
今年前半は比較的良かったのですが、ケガがあり上手く機能しない1年だったので、来年はそういうことにも上手く付き合えるようにしたいと思っています。膝の状態が、この数週間ですごく良くなったので、サプリや治療などが実を結んできた感じがあります。
明日は休みですが、明後日から追い込む練習が始まるので、しっかり準備して、来年、戦えるように練習していきます。
◆レインボーカップチャレンジファイナルのレポートはこちら
(P-Navi編集部)
