2025/11/24(月) 22:30 0 3
2025年11月24日 小倉競輪
第67回朝日新聞社杯競輪祭(最終日)
※ナイター開催
今年最後のG1「第67回朝日新聞社杯競輪祭」は今年も小倉競輪場で19日に開幕し、熱戦に次ぐ熱戦が繰り広げられ、最終日を迎えた。
年末の大一番KEIRINグランプリ2025の出場メンバーが決まるシリーズは、初日から室内バンクを生かしたハイスピードレースとなり、ファンを魅了。
勝ち上がりで存在感を発揮したのは古性優作で、初日こそ連対を逃すものの2走目以降は気迫の走りで連勝を含む3連対。落車前のアグレッシブさを取り戻す走りで善戦した。一方、寛仁親王牌の好走も記憶に新しい松本貴治も、積極的にレースを主導して好走、連続でG1決勝に駒を進めた。また、今年のダービー王の吉田拓矢や、郡司浩平との連携で決勝進出を掴んだ松井宏佑も力走。地元地区からは荒井崇博と山田英明が巧みに展開を生かしファイナリストに名を連ねた。
そして、全てが決まる注目の決勝は、最終的に松本貴治が主導権取りに出る。3番手からの吉田拓矢が捲るが、松本マークの荒井崇博がけん制して抜け出したところ、吉田マークから切り替えた阿部拓真が直線鋭く伸びて優勝のゴールを駆け抜けた。阿部はG1で初の準決勝進出、初の決勝進出で、グレードレース初優勝が今回のG1競輪祭となった。これで初のグランプリ出場とS級S班も大逆転で決めた。なお、宮城勢のG1制覇は1983年のオールスター競輪を制した菅田順和(引退)以来。
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【最終日12R=競輪祭G1決勝】
1/古性優作(SS・大阪100期)
2/荒井崇博(S1・長崎82期)
3/松井宏佑(S1・神奈川113期)
4/山田久徳(S1・京都93期)
5/吉田拓矢(S1・茨城107期)
6/阿部拓真(S1・宮城107期)
7/山田英明(S1・佐賀89期)
8/渡部幸訓(S1・福島89期)
9/松本貴治(S1・愛媛111期)
【レース展開】
誘導以下、9松本-2荒井、5吉田-6阿部、1古性-4山田久、3松井-8渡部、7山田英で周回。まず松井が上昇開始して赤板過ぎに松本を抑える。すぐさま古性が松井をかわすと、さらに吉田が踏んで打鐘で先頭に立つ。入れ替わりが激しい中、松本が仕掛けて、最終HSで吉田を叩いて主導権取りに出る。3番手に吉田、5番手に古性で最終HSを通過。最終2コーナーから古性は捲りを打つが、最終BS前から3番手の吉田も仕掛けていく。松本マークの荒井は吉田をけん制すると、そのまま前に踏んで、最終4コーナーで抜け出していく。吉田マークの阿部は、荒井を追う形で直線に向くと、ゴール前で差し切り優勝のゴール。2着に荒井、外を捲り追い込んだ松井が3着に入線した。
【最終日12R=競輪祭G1決勝】
2車単6-2 28,350円(71番人気)
3連単6-2-3 350,990円(504番人気)
決まり手:差し-差し
優勝/阿部拓真(S1・宮城107期)
今回戦績:予3・予6・二2・準2・決1
選手紹介のタイミングで、雰囲気が楽しくて、(吉田)拓矢にも「楽しみになってきた」と話したら、拓矢も「楽しみましょう!」と言って、本当にリラックスして臨めました。(昨晩も)爆睡でした(笑)。自分でも驚きです、こんなにリラックスして臨めたのは。
(初手は)前は取れなかったけど、ひとつでも前が取れたのが勝因かなと思います。 打鐘で拓矢が切ったら、松本(貴治)が来るとは思っていたので、皆が自在性ある選手なので内を開けないこと、あとはまず追走すること。バックでもかかりが良かったので、追走に集中していました。
余裕もなくて、まずは拓矢に追走することを考えて、次に荒井(崇博)さんが出ていったので、そこに切り替えて、内からもらいましたが何とか凌げたのも良かったです。
荒井さんを差せたのは分かったので、普段は優勝してもしないのですが、勝手に(ガッツポーズが)出ていましたね。
(優勝は)まさかですね。(参加前は)同県の和田(圭)さんと、今期は1回失格しているので1班勝負だから、一次予選5着5着で111点取りたいとか話していたんですけど(笑)。よく自分が一番びっくりしますなんていいますけど、誰しもがびっくりしていますね(笑)。
本当に心から楽しめました。勝ち上がりでピンク、緑、緑、緑で来て、まさか優勝するとは。でも、(実感は)ないですね。S班の重圧がかかるとか言いますけど、まだそれも分からないです。自分らしく、頑張りたいですね。
(宮城勢として1983年以来のタイトルホルダーとなり)宮城の人も、まさか自分がとは思っていると思いますが、自分が宮城から優勝できて、いい雰囲気にしていければなと思います。
(GPとSSが決まり)正直、何月何日にグランプリかも分かっていないです。F1で勝負だなと思っていたので(笑)。賞金も今、5000万だと知りました。9着賞金を見ていたので(笑)。
(胴上げされて)皆が温かく迎えてくれました。数々のG1を見てきた新田(祐大)さんが、優勝者が出てこんなに爆笑したの初めてと言ってました(笑)。
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この結果、KEIRINグランプリ2025の出場予定選手が決定した。
脇本雄太(福井94期)4年連続7回目
吉田拓矢(茨城107期)4年ぶり2回目
寺崎浩平(福井117期)初出場
嘉永泰斗(熊本113期)初出場
阿部拓真(宮城107期)初出場
古性優作(大阪100期)5年連続5回目
眞杉匠(栃木113期)3年連続3回目
郡司浩平(神奈川99期)2年連続6回目
南修二(大阪88期)初出場
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(P-Navi編集部)
