準決勝4Rで安定のワンツー。両者の連携は7回目で、準決勝は3度目のワンツーだった。初日予選も塚本が3着のワンスリーとあって、相性は抜群にいい。

　佐藤は「塚本さんが付いて下さると、すべて自分が考えた作戦を肯定してくれるんです。走りやすいし援護してもらえる安心感があります」と大ベテランに身も心もゆだねている。

　塚本は「それは思い込みだな。俺だから抜かれないって安心感があるからだろ(笑)」と返すが、20歳の新進気鋭の若手にそんな風に言われては、うれしいに決まっている。

「1戦ごとに走り方がうまくなっているよ。打鐘のところも一回落とさず同じペースでカマしてくれるから、俺らにはとってはありがたい。番手選手を尊重してくれるし、ライン戦をしっかり戦える子。オレなんか2周行ってもらっても抜けないよ」と手放しに褒めた。

　さらに「それに、こっちに言ってくる作戦がいちいち正確なプレゼンだから感心します」と塚本。20歳と50歳と親子ほど年齢の離れた2人が心を通わせ、共に信頼関係を築き上げているのはとても美しい。(netkeirin特派員)