2021/02/15(月) 06:00 1 0
S級S班の佐藤慎太郎選手が言っていたが、「どのステージであろうとも競輪選手には自分が主役になれる舞台がある」
過去にS級の経験がある安藤宜明は、半分冗談めいて語ってくれた。「3年ぶりの1着。半分は落車が多く走っていないから(笑)。昔はB級2班に落ちれば、カッコ悪いから選手を辞めようと思っていた。だけどこうしてチャレンジの一般戦でも1着を取ると凄く嬉しい。先行選手が行ってくれて、番手で捲りを止めて、寸前で差し切る。これこそマーク屋冥利につきます」
今迄の一番の思い出は? と尋ねると「たいした選手ではないから記録は残していない。50歳にもなって167勝しかしていないからね。F1の優勝もないし、決勝5着が最高」。
そこを同じ神奈川県の北澤育夫が通りかかると「北沢は先行して滝澤正光さんの777勝目に貢献したのが自慢と言っていた。そういうのが俺にはないんだよね」。
たとえチャレンジ戦であったとしても、競輪選手には輝ける舞台が用意されていて、これからも安藤宜明は輝き続けていくのだ。