2021/02/14(日) 18:15 0 4
山田は稲毛健太のスパートをバック過ぎから捲り発進。松本貴治の巻き返しに併せて出た格好だ。稲毛健太のロングスパートには、準備ができていたとはいえドキっとしたことだろう。準決と同様に稲毛に任し、後ろには村上博幸が付く布陣で、番手絶好の展開にも痛恨のハコ3を喫したからだ。
「決勝は稲毛さんがカカっていたけど気配もあったし併せて出て行った。判断は難しかったです。ただラインが崩れる(誰も優勝できない)のは嫌でしたから」
中堅に位置する山田は、ライン至上主義の近畿勢に長らく在籍して経験を重ねた。その恩恵がこのような形でもたらされた。村上博幸は連にはからめなかったが「久徳と藤木(裕)とずっと一緒にやってきた。久徳は努力の人。練習はウソつかへんし、積み重ねがこうしていい結果につながった。一緒に走れて本当によかった!」と自分のことのように喜んだ。
「後輩がいる時は任せますが、何でもできるのが自分の強み。自力の時は最低限の動きをしてラインに貢献したいですね」と更なる飛躍を誓った。