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玉野市舞台の映画公開 尼神インター渚「三宅伸選手めっちゃ演技うまい」

2021/11/08(月) 18:00 0 6

岡山県玉野市と吉本興業がタッグを組んで制作した映画『たまの映像詩集 渚のバイセコー』が、2021年11月12日(金)より全国公開される。三話構成で、玉野市の自然の美しさや人のあたたかさを魅せるオムニバス形式の映画だ。主題となった第二話「渚のバイセコー」の主演を務める尼神インター・渚さんに話を伺った。

ーー第二話「渚のバイセコー」は、渚さんのイメージやキャラクターに合わせてストーリーが作られたそうですね。映画のキャラクターである“渚”と、渚さんご自身に通じるところはありましたか?

 映画の中の“渚”は、漁は楽しくないけど流れ作業のようにやってる。でも、自転車に出会って楽しみを見つけて、楽しい人生を送った。そこはなんとなく、私とかぶるかも。ほんまに興味なかったら私もあんな感じになるな。

 私は仕事に関して、なるべく楽しみながらやろうと思ってるんです。「あるから、やる」やと楽しくないけど、楽しいこと見つけたら夢中になれる。だから撮影で自転車乗ってるときも、普通に楽しんでました。

 私が自転車乗ってるシーンを撮るために、監督さんが車で並走してたんですけど。車に合わせて自転車に乗るんじゃなくて、車追い越したろって気持ちで、自分の中でゲーム性をつくってやったんですよ。

第二話「渚のバイセコー」では、主人公・渚の代わり映えのない毎日が、自転車と出会って変化する。自然溢れる玉野市を自転車で駆け抜けていくシーンは見どころだ。(Ⓒ2021 たまの映像詩集「渚のバイセコー」)

ーー映像を見ると、かなりスピードが出ていましたよね。

 スピード出しすぎるといいもの撮られへんから、私は撮らせへんようにして…やりあいじゃないけど(笑)。向こうは撮らなあかんから、一生懸命私についてきてました。たぶんこの映像のなかで笑ってるシーンは、心から楽しんでた表情やと思います。

ーー楽しんでいる表情はもちろん、開放感も伝わってきたように思います。

 結構開き直ってたところがあるかもしれませんね。

 キャストとして声をかけていただくにあたって、監督さんとか制作の方の中にイメージがあると思うんですけど、「そんなんこっちは知らんで! やりたいようにやるで!」って、開き直る思いでやってました。求められるイメージに縛られず、自由にやろうと。

 もしイメージと違うって思われても、それはそっちのミスやから! って(笑)。

ーー撮影のウラ話があれば、教えてください。

 制作チームの方と2日間一緒におったんやけど、監督と助監督が変やったんです。

 私が自転車で走ってるところを、川を挟んで30メートルくらい離れたところから車で並走して撮るシーンがあったんですよ。監督が向こう岸から、私の隣におる助監督に向かって「今からこういう撮影をするから〜」と指示してるんです。助監督は「え?」とか言ってて。

 離れてるからめっちゃデカい声で話してるんですけど、二人ともトランシーバー腰にぶら下げてるんですよ(笑)。トランシーバー使わへんでずっとやりとりしてて、めっちゃ変やったんです。

ーーそれはかなり変ですね(笑)。

 助監督もね。初日の衣装合わせの時に「たばこを吸うシーンがあるんですが、銘柄の指定ありますか」って。そん時はもう吸ってなかったんで、「過去に吸ってたのはこれやけど、まあまあ、別に何でもいいですよ」っていう感じで返したんです。そしたら助監督が「僕これ吸ってるんですけど、どうですか?」って見せてきて。そのたばこ、マジで見たことないやつやったんですよ。

 それが、北海道限定のたばこだったらしくて。玉野の話やのに!「コンビニで売ってる普通のたばこやったらいいですけど、限定のたばこ吸ってると伏線張ってるみたいやし。意味ないところで、意味ありげなことすんのはやめた方がいいですよ」って言って、そのたばこやめてもらいました!

渚さんのひとことがなければ、北海道限定のたばこが起用されていたかもしれない。(Ⓒ2021 たまの映像詩集「渚のバイセコー」)

ーー最後に、映画全体の見どころをお願いします。

 やっぱり、第一話主演の三宅伸選手。現役の競輪選手の方が演技をしてはるのは魅力やと思います。私に言われても別に嬉しくないと思うんですけど、めっちゃ演技うまかったんで!

 第三話は全員、演技うまい人らやからね。

 もぐらに「監督変やったやろ?」って聞いたら、「いやー変でしたねー」って教えてくれたんやけど。(鈴木もぐら、水川かたまり、園都の)3人で玉野の良さを語るシーンのとき、監督が「ここはみなさんでアドリブいれながら、玉野のイメージを話してほしいんです」って言ったらしくて。普通やったら「こんな話いれてください」って提案するところ、「アドリブでお願いします、どうぞ!」って。このシーンは映画本編にあるから、そこも見どころやと思う。

もぐらさんが監督の変人ぶりに驚いたアドリブのシーン。3人はいったいどんな話をしたのだろうか?(Ⓒ2021 たまの映像詩集「渚のバイセコー」)

 第二話は、マジで映像重視。制作の方が、映像がキレイに映るような特殊なカメラを使ってるって言ってはったんですよ。テレビで見るより、おっきいスクリーンで見るほど臨場感があると思う。

 恐竜とかでてくるような映画って、映画館で見た方が楽しめるじゃないですか。それとおんなじような感覚ですね。普通のテレビで見るより、おっきいスクリーンで見るのがオススメです。

(Ⓒ2021 たまの映像詩集「渚のバイセコー」)

映画『たまの映像詩集 渚のバイセコー』
2021年11月12日(金)より全国公開
▶︎公式サイト

出演:三宅伸 、渚(尼神インター)、ゆりやんレトリィバァ、江西あきよし、ネゴシックス、ハロー植田、鈴井優、ジミー大西、鈴木もぐら(空気階段)、水川かたまり(空気階段)、園都
監督:蔦哲一朗
脚本:河村匡哉、蔦哲一朗
制作・配給:吉本興業

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