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【春日賞争覇戦】村上博幸と武藤龍生に見た”経験と勘”の鋭さ/3日目レポート

2021/02/13(土) 20:15 0 4

奈良競輪場の開設70周年記念「春日賞争覇戦(GIII)」。14日の決勝戦に進出した村上博幸武藤龍生から追い込み選手の矜持を感じた。

 追い込み選手の嗅覚というのは鋭く、どこのラインを選べばいいのか、どういった作戦が的確かなど、経験と勘が作用し好判断を生むことが多い。

 村上博幸武藤龍生の2人はまさにそれ。準決10Rの村上博幸稲毛健太-山田久徳の3番手。外を叩くと思われた稲毛が奇襲のイン突き先行に出ると、番手の山田久徳は「意外だった」と慌てて稲毛を追った。

 だが村上は「あの展開はあると思っていたし、冷静に前の2人を追いかけられた。追い込み選手の反射神経ですかね。久徳はまだ自力だから」としれっとしたものだった。

村上博幸は涼しく”想定内”を語った

 武藤の場合はもっと顕著だった。準決12Rは最終1センターで3名の大量落車が発生。武藤は目の前の和田健太郎も落車をしたが、とっさに避けて内へと入った。その理由がすごい。

「最終ホームで前の踏み合いを見ていて『危ないな』と思っていました。嫌な予感があった瞬間に落車があった。自分は構えていたから避けられましたね」とこちらも、さぞ当たり前と言った感じで振り返った。

武藤龍生はアクシデントの可能性を察知していた

 いぶし銀プレーヤーたちのこうした隠れたテクニックも、競輪の魅力のひとつだ。

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