2021/10/28(木) 16:30 0 1
松山競輪ミッドナイト「アースクラウド杯」が28日に開幕。前検日に取材中の伊藤豊明氏に話を聞いた。
ミッドナイトの取材活動にいそしんでいた競輪評論家の伊藤豊明氏。高松宮記念杯競輪(1982年)、オールスター競輪(1986年)と2本のGIタイトルを有し、梶応弘樹、菊池仁志ら多くの弟子を育ててきた松山競輪界の中心的人物だ。今でも後進の指導や競輪評論家として多忙の日々を過ごしている。
その伊藤氏が山本拳也(高知)と話をしていると、近くにいた川口雄太(徳島)を呼び寄せて写真を撮影をしだした。この3人は四国の先輩、後輩だけの間柄には留まらない深い関係にある。
今から20年以上前の「松山競輪」のCMに「♪ごめんなさ〜いね〜 ごめんなさ〜いね〜 あなたの予想にそえなくて〜」と競輪選手がリズムを取って歌い踊るコミカルなものがあった。四国4県から1人ずつ選出されており、愛媛からは伊藤氏(41期)、香川は馬場圭一(45期・引退)、高知は山本剛(52期・引退)、徳島は川口秀人(57期)の4人だった。
「あれは反響が大きくってね。地方CMの賞とかを取ったんですよ。電通の有名な人の作品で。撮影は昔の松山競輪場でやったなあ。電光掲示板の下で何時間も撮っていて、寒くって仕方なかった」。
先出の2人は山本剛と川口秀人を父に持つ、いわば「ごめんなさ〜いね〜」の子供たち。山本拳也は「子どもの頃、小学校でめちゃくちゃイジられました。お前の父ちゃんが出ていたぞ! って」と当時の反響を振り返る。川口は生まれたか生まれていなかったかの頃だ。
「ここに馬場がいれば完ぺきだったね」と伊藤氏。何がどう完ぺきなのかはよくわからないが、20数年前の熱かった時代を思い出し、感慨に浸っていた。(netkeirin特派員)