閉じる

【熊本競輪】“滑走路”との別れにファンや地元選手が集結/くまもと500バンクサヨナライベント

2021/10/24(日) 06:00 0 4

2016年4月の熊本地震以降、休催していた熊本競輪場で23日、「くまもと500バンクサヨナライベント」が行われた。熊本競輪は2024年度の再開に向けて、400バンクに生まれ変わる。本格的に工事が始まる11月を前に、日本競輪選手会熊本支部の粋な計らいでファンたちが500走路を疾走した。(netkeirin特派員)

快晴のもと、約50人のファンや地元・熊本支部の選手、家族が集まった

 すっきりとした秋晴れの下、約50人のファンや地元・熊本支部の選手、その家族が、長い直線を形容して“滑走路”と呼ばれた熊本競輪の500走路に集まった。思い出のつまったバンクとの別れを惜しむかのように、写真撮影をしたり、カントを駆け上がったり、最後は持参した自転車で走路を堪能した。

“滑走路”と呼ばれた熊本競輪の500走路を堪能

 熊本市在住の40代後半の男性は「震災後に自転車を趣味で始めて、競輪も見始めた。空いた時間でウーバーイーツの配送もしています。このバンクでレースを見ることができなかったのは残念。新しいバンクになったら見に来ます」。ウーバーイーツ用の自転車で周回を楽しんでいた。

競輪ファンからは新しいバンクへの期待の声も寄せられた

「近くに住んでいます」と声をそろえた熊本市在住の35歳と28歳の女性2人組は「熊本競輪は何回か観戦した。初めて内側から見れたけど、思った以上に広くて大きい」と驚いていた。新しいバンクへの期待を問うと「発走機とかのところをすけすけにしてほしい。金網よりも見やすいので」と、競輪ファン目線での答えが返ってきた。

 福岡県から来た17歳の男子高校生と20歳男性の友人コンビも自身の自転車で滑走路を心ゆくまで堪能した。17歳高校生は「バンクを走るのは小倉に続いて2回目。直線が長すぎてキツかった」と苦笑い。“競輪好き”の20歳男性は「僕は初めてバンクを乗った。向かい風が凄くてキツかったけど、追い風になると天国でした。新しい競輪場は、いわき平みたいな、内側からレースを見ることができるバンクになってほしい」と願いを語ってくれた。

バンクウォークではコーナーの急な傾斜に「こわーい」という声も

 早くも競輪選手を目指している小学生や、小学生に満たない小さな子どもたちの姿も多く見られ、コーナーの急な傾斜に「こわーい」の声が飛びかっていた。この日、500走路を体験した子どもたちの中から、未来の競輪選手が出るかもしれない。

500走路を体験した子どもたちの中から未来の競輪選手が出るかも!?

閉じる

新着競輪ニュース

ニュースランキング

ニュース&コラムを探す

検索する
投票