ビッグレースは通常、惜しくも選考漏れとなった選手たちが補充要因として待機し、欠場者が出た場合にシリーズの途中から参戦することがある。ただ今回は補欠5番手だった木暮安由が初日から出場できるなど、もともと補充待機選手が少なかったうえに、2日目に大量のアクシデントが発生した影響で、3日目からは地元選手が複数名、補充で参戦してきた。

　直近の点数が94点台の佐伯亮輔もその1人。普通ならなかなかビッグレースに出られないが、こういったイレギュラーがあり地元ビッグ出場が叶った。

　一走目の3日目は果敢な仕掛けで後ろの隅田洋介の連絡みに貢献。この日は前々に攻めて4着と惜しくも確定板入りとはならなかったが、しっかり見せ場をつくった。

「いい補充をいただけました。お客さんもすごくて、これがビッグレースなんだなと。声援も今までで一番というくらいいただけたし雰囲気も良かった。そんな中で走れてよかったです。貴重な経験ができました。今度は自分で出場権を取れるように頑張っていきたいと思いました」と大舞台を踏んだことでモチベーションが上がったようだ。

　近況はやや調子を落としていたが、今開催をきっかけにして浮上を図る。(netkeirin特派員)