2025年7月1日　久留米競輪
開設76周年記念
第31回中野カップレースG3（最終日）

27日に梅雨明けとなった九州地方の久留米競輪で28日より4日間の日程で開催の「開設76周年記念・第31回中野カップレース」G3が決勝の日を迎えた。高松宮記念杯競輪閉幕から間もないシリーズは、S級S班からただ一人の参戦となった郡司浩平や宮杯決勝に進出した太田海也らが激戦の中心となった。郡司は、連戦の疲れが残る中、先行や捲りなど多彩な仕掛けで3連対の活躍で、S班としての責任をまっとう。一方の太田は、持ち前の力強い自力で逃げ切るなどシリーズに華やかさを加えた。また、地元福岡の北津留翼は高速のカマシ、捲りで唯一の3連勝で決勝進出。南修二、松本貴治、取鳥雄吾らも自力に番手戦と存在感を示した。

それぞれに持ち味の異なる好メンバー揃った決勝。先行の太田に対して、郡司が最終HSから捲りで追い、その郡司ラインを追走した南が、最終2センターで空いた内のコースを突いて抜け出して優勝のゴール。2015年8月の富山以来10年ぶり、通算2回目のG3を優勝を果たした。

※3日目準決勝レポートはこちら

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【最終日12R＝S級決勝】
1／郡司浩平（SS・神奈川99期）
2／取鳥雄吾（S1・岡山107期）
3／南修二（S1・大阪88期）
4／三谷将太（S1・奈良92期）
5／和田真久留（S1・神奈川99期）
6／北津留翼（S1・福岡90期）
7／松本貴治（S1・愛媛111期）
8／太田海也（S2・岡山121期）
9／和田圭（S1・宮城92期）

【レース展開】

誘導以下、8太田-2取鳥-7松本、1郡司-5和田、3南-4三谷、6北津留-9和田で周回。まず北津留が上昇して、赤板過ぎに太田をかわして先頭に立つ。南がこれに続き3番手、5番手に郡司が入り、太田は7番手に引く。太田は打鐘前からスパートすると、一気のスピードで北津留を打鐘過ぎ4コーナーで叩いて先行態勢に入っていく。車間があいたものの、取鳥も追い上げて2番手をキープ、松本も3番手で続く。最終HSから郡司が捲りを仕掛けると、神奈川ラインに南も乗っていく。郡司は前団に迫るが、松本、取鳥がけん制。あいたところを郡司マークの和田が突くが、2センターで押上げにより失格。そのさらに内を進んだ南が最終4コーナーで抜け出すと、粘る太田をゴール前で差し切り優勝。2着に太田、3着に取鳥が入線した。

【最終日12R＝久留米競輪G3決勝】
2車単3-8　14,110円 （42番人気）
3連単3-8-2　172,250円（343番人気）
決まり手：差し-逃げ

優勝／南修二（S1・大阪88期）
今回戦績：特4・二2・準1・決1
次走出場予定：福井F1（7月14日〜16日）

内容のないレースで悔しいです。レースは、流れに乗りながらと思ったのですが、全て立ち遅れて、情けないレースでした。太田（海也）君との力の差を感じたというか、どうにかできるスピードではなかったですね。切り替えるスピード域ではなかったです。
最終2センターで、外を上ると踏みやめたようになるスピード域だったので、（三谷）将太には申し訳なかったのですが、チャンスのある位置へ行きました。
結果だけの感じですね。次に繋がればいいなと思います。この4日間、力の無さしか感じなかったので、トレーニングで底上げしたいと思います。地道にやります。

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◆久留米G3（最終日）注目選手ピックアップ◆

【最終日9R＝S級特選】
「きっかけを掴んだ開催」
1着／立部楓真（S2・佐賀115期）

自分以外で積極的だったのが照井（拓成）さんだけだったので、そのラインだけ入れても他は入れない予定でした。赤板過ぎはペースも落ちていたし、危ない感じだったので、引いてから行こうと。今回は、長い距離ばかり仕掛けましたが、短いのもいけると思っていたので良かったです。乗車フォームを2年前くらいにS級1班をとった頃に戻しました。乗り方を思い出した感じで、その時よりも競走得点を上げられそうと感じます。S級に戻って、脚力もレースでの隙も多いし、まだまだです。昨日の太田（海也）君の脚を削れるくらいになりたいですね。今回、上がっていくきっかけを掴んだので、練習を積んで、もっと上位に上がれたらと思っています。

(P-Navi編集部)