2021/02/10(水) 09:40 0 4
残念ながらS級S班、機動型の雄・郡司浩平と清水裕友は病気欠場となった。郡司にしてみれば、次は地元の全日本選抜競輪であるし、ここは大事を取っての欠場。もし走るとなれば、たとえ特別競輪の前哨戦であったとしても人気を集めてしまうだけに、清水裕友ともに、そこが考慮されたとみられる。
そこでSS班はマーカーの佐藤慎太郎と和田健太郎が二枚看板。慎太郎は大宮記念では番組に苦労したが終わってみれば平原康多の2着。前走の豊橋記念でも、番組マンの配慮で他地区の山田英明や深谷知広を目標に得た。今節も北日本の自力選手が手薄で、番組のウルトラCを期待しているはずだ。
和田健太郎も本音は郡司浩平とのタッグで、次の全日本選抜の予行演習をしたかったはず。残念ながら斡旋の関係で1班の南関選手は最初から入っていなかったが、和田は捲りを兼備しており、脚を確かめる意味でも自分でやりそう。
やはり今回一番の注目は三谷竜生が復権なるか、だ。今近畿のマーカーの序列や格について思うところがあり、一筆したためているが、序列のトップは稲川翔。ただ、三谷竜生が“眠り”から覚めた時、その格は崩れるだろう。三谷3兄弟が決勝で揃い踏みとなれば絵になるし、三谷祭りにしたい。(※三谷政史は欠場となりました)
地元松山記念(金亀杯争覇戦)を獲った松本貴治、豊橋記念(ちぎり賞争奪戦)を勝った吉田敏洋も元気に参戦。恵まれての勝利の印象も2人にはあるが、今のレベルの高いGIIIを獲った事は価値がある。松本貴治には小倉竜二か原田研太朗が番手を回る。吉田は、中部の大物の自力選手が不在で孤軍奮闘のレースになるだろう。浅井康太、柴崎淳、竹内雄作、山口拳矢がいないのは大変痛い。
郡司と清水のピンチヒッターに坂井洋と鈴木竜士の関東コンビが入った。坂井は直前の西武園で優勝して、平原康多が認める存在になりつつある。
村上博幸は近畿の全体像を見ながら、みんなにチャンスのあるライン構築を考えるだろう。自らは同郷の後輩で練習仲間でもある山田久徳との連係になりそう。中井太祐・中井俊亮の兄弟が「打倒・三谷3兄弟」と言っていたのは面白く感じた。
このバンクは日本で一番直線が短い(周長333m、直線距離は38m)。逃げ切りか、2センターで内を突く選手が穴をあけるケースが多く見られる。この大会が終わると、中4日で今年最初の特別競輪「全日本選抜競輪」がいよいよ始まる。