2021/10/06(水) 20:30 0 6
ファンにとっては朗報でもあり、心配でもあるだろう。先月のGII岐阜・共同通信社杯を欠場。今節も出場するのかしないのか、やきもきした方も多かったのではないか。それでも脇本雄太が検車場に姿を現した。そして指定練習後に記者陣の質問に応じた。
「岐阜の欠場は簡単にいうとギックリ腰。開催の2日前に痛みが出て、1週間は何もできなかった。精密検査をしたら、腰椎が曲がっているという診断。一気に治療が出来なくてすぐには良くならないみたいなので、走りながらゆっくりと治していくしかない」。
思っていた以上のダメージ。東京五輪に向けて突っ走り、その後もすぐに競輪でハイパフォーマンスを披露した代償は小さくなかったようだ。
「練習はやってきた。痛みはあるけど乗れるので。指定練習も違和感なくできたけど、あとはレースをしてみて」。
万全とはいえない中での参戦。それでも走る以上は絶大な人気を背負っての戦いになる。初日特選は佐藤慎太郎とのSS連係となった。初連係と思われたが、実はそうではない。佐藤が「だいぶ昔の和歌山FIで連係した」と、ややおぼろげな記憶だったのに対して、脇本は 「8年くらい前の和歌山FIの決勝以来。稲毛(健太)と別線を選択して、単騎だと思っていたら、慎太郎さんに付いてもらった」と、具体的に覚えていた。 大正解で、2013年の12月27日、和歌山FI決勝で連係があった。
脇本は「SSになってからは初めての連係。楽しみではありますね」と、この話題については表情を崩した。状態面に不安が残る中での即席タッグ。心配を吹き飛ばす豪快な走りができるのか注目して見ていきたい。 (netkeirin特派員)