渡邉雅也が後ろの併走を気にしてペースをグッと落とすと、田原は強風にも臆せず鐘4カマシ(打鐘4コーナーカマシ)で主導権奪取。渡邉にまくり返されたものの、高谷2着、田原3着でそろって準決進出を決めた。

　高谷は後輩田原の頑張りをべた褒め。「最高のタイミングで行ってくれた。先行だけはするなって言ってあったのに。2人で2、3着だったから笑っていられるけど、これで5、6着とかだったら『ほら、言ったろ』ってなるところだったよ(笑)」と上機嫌。

　褒められた田原も「41歳にもなって危なく怒られるところだった(笑)。(前が流した)あのタイミングを逃したらもったいない。確かに風が強かったけど、その分、巻き返す方も大変だろうから駆けた方が堅いと思った。今まで自力で頑張ってきたからあそこで仕掛けられたと思うし、そこはうれしい。高谷さんは北日本のためにいつも頑張ってくださっている。少しでも貢献したかったので2人で上がれたのが何よりうれしいです」と気持ちよさそうに振り返った。