2025/06/05(木) 10:04 0 6
「もどかしい日々を過ごしています」
昨年は平塚オールスターで準優勝。年末の佐世保記念でGIII初Vを飾り、年またぎで新年初戦の岸和田4日制FIを完全V。大目標のビッグレースV、グランプリ出場へ順調に歩みを進めていたように見えた窓場千加頼だったが、その後はFI戦では強い走りを見せる一方で、グレードレースでは思うような成績を残せていない。今年のここまでを、冒頭のひと言で表現した。
「もどかしいですね。去年が良かっただけに、“どうしたの?”って言ってもらうことが多いんですが、自分がそれを一番感じてます。もっと上を目指そうとして新しいことにも挑戦しているけど、うまいこと噛み合ってなくて期待に応えられていない。S級S班の自力選手を相手にするにしては脚力不足を痛感しています」
ファンも悔しいだろうが、もっとも悔しい思いをしているのが窓場自身。ただ、黙って現状を受け入れようとしているわけではない。
「練習はできているので。仕上げの問題なのか、休息の問題なのか。その辺のバランスが取れてなかったのかもしれない。最近、初めて弟子を取ったんです。3月くらいから自転車に乗り始めたような子で、まだまだこれからなんですけど、その子との練習もあるから、去年よりも練習量が増えていたのかもしれないですね。あとはレースに対しての気持ち。ちょっと守りに入っちゃってたかも。去年の気持ちを思い返して、気持ちの面でも、もっと攻めていかないと」
次走は17日からのGI高松宮記念杯。地元地区GI前の最後の開催で、「去年の良かった頃に使っていたフレームに戻します」と決断した。昨年後半から輪界を席巻している近畿地区において、この男の復調は欠かせない。予選スタートから注目の4日間が幕を開ける。(netkeirin特派員)