2021/02/07(日) 15:15 0 1
ご覧になっていない方はぜひともレースダイジェストを見てほしい。前集団との車間がはるかに空き、もはや「12、3番手」と描写してもいいぐらいのピンチに見舞われたが、まったく慌てることなく、北津留翼は鬼のダッシュで瞬く間に前集団を飲み込んだ。
レース後に「体感としては11秒3ぐらいかな」と振り返ったがとんでもない。上がりタイムは10秒9。別線沈黙のハイラップをたたき出した。
「思ったより出ましたね。松山記念の落車で自転車のアライメントが狂っている。だからハンドルを最初からちょっと左に向けて走っています。ちょうどセンターが出る感じがそこ(笑)。新車が5月まで来ないのでしのがないと。人生と自転車は一緒でだましだまし。そんな感じで何とか生きています」と、よくわからないが、脚と同様に口も回る回る。
二次予選に続いて北津留に食い下がった坂本健太郎は、レース後にへたり込んだ。「翼はスピードの立ち上がりが外国人選手並みに早い。ビュンと加速するから俺たちは間違いなく口が空く。だから、マークして離れたというより、こっちも自力の感覚で踏み込む、そんなイメージで付いていかなきゃ対応できない」とお手上げ状態だった。
坂本はさらに「アイツ、初日に松浦(悠士)や平原(康多)をやっつけているし可能性は十分あるよ」と、今月開催されるGI全日本選抜競輪(川崎)での大暴れを予言した。