2025/04/29(火) 08:45 0 0
今の競輪は内枠が圧倒的有利。車番順に並ぶミッドナイトのチャレンジ戦では、なおさらその傾向は顕著で、内枠の強い先行選手が突っ張って、突っ張られた外枠の選手が大敗するというケースが多く展開されている。
1番車の桜井大地の実質先行一車だったこのレースも案の定、桜井が地元勢を連れて赤板から突っ張り先行の態勢に入る。ただ、今回は後ろ攻めの藤本龍也が上手だった。赤板過ぎにカマシ気味にスパートをかけると、気づいた桜井が全開で踏んで藤本を合わせにかかったが、ペースが上がったことで桜井マークの柴田健が踏み遅れ、そこに藤本がスポっとはまり込んだ。そしてハイピッチで駆けていた桜井をゴール前で逆転し、外枠の不利を跳ね除けて白星スタートを切ったのだった。
「突っ張られるのは分かっていたので。(カマシ気味にいって)どこかしらに入れればって思っていました。番手に入れたのはたまたま。運が良かっただけです(笑)」
勇気を持って仕掛けたことが好結果につながった典型的な例となった。(netkeirin特派員)