2021/09/19(日) 12:00 0 4
東京スポーツの前田睦生記者がレースの中から”思わず唸った”選手をピックアップする「今週の競輪好プレー」!今回はガールズケイリンからの好プレーをピックアップ。前田記者直筆解説と一緒にぜひご覧ください。
奥井迪(39歳・東京=106期)は北海道で教員を務めていたレーサー。
怒涛の先行で時代を築き、大きな大会での優勝こそつかめていないが、まだまだあきらめていない。12月には40歳になるが…全然若い。
川崎競輪でのミッドナイトのシリーズ初日(15日)。
ガールズ予選1・2Rの逃げ切りは渋かった。当コーナーではやはり、走りから何かを読み取れることが重要だと改めて感じた…教えられた。
打鐘で増茂るるこ(29歳・東京=102期)に叩かれたが、すかさず仕掛けて先行勝負。久米詩(22歳・静岡=116期)がまくってきたものの、2センターからしっかり踏み直して合わせ切った。「練習通りの走りができた」。豪快に笑いつつ、丁寧に“宿題”をこなした手応えを感じていた。その練習とは…。
「バイクについてから仕掛ける。そして男子選手が来たら、合わせる。抜かれることももちろんありますけど、押し切れることも」。
戦法に悩んだこともあったが、基本は今でも先行。その先行を「どう、再び自分のものにするか」という“宿題”を自らに課し、それをこなした形だ。★は3つとさせてもらうが、人としての原点。何かつまずいた時に、どう克服するか、その丁寧な生き方を示すナイスレースだった。
すごいで賞=★★★☆☆(星3つ)
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