開設から3年目を迎えるガールズGI

　今年で3年目を迎えるガールズGI。男子競輪と同じくシリーズ制で、優勝者にはグランプリの権利が与えられるルールになってからガールズケイリンはさらなる盛り上がりを見せている。

　今回のオールガールズクラシックも佐藤水菜、児玉碧衣など豪華メンバーが勢ぞろい。ぜひ皆様に余すことなく楽しんでいただきたいところだが、男子の競輪を主戦場としているファンの中には「ガールズはわからない…」という方も多いだろう。そんな方々にもオールガールズクラシックを楽しんでいただけるように、予想のヒントとなるデータをいくつか集計した。

ガールズGIの狙いは中穴！

　まず、ガールズGIが開設されてからこれまで6回開催が行われたが、その全レースでの平均配当は18,042円。平均で万車券となると通常のガールズの開催に比べてグッと難易度が上がったように感じるが、中央値は6,200円とさほど高くない。

　また、意外なデータだったのが勝ち上がり戦の平均配当が19,357円で、一般的に荒れやすいイメージの負け戦の平均配当が15,714円と負け戦の方が安いという結果になった。ガールズGIでは、負け戦だからと言って穴を狙いすぎると痛い目を見ることになるかもしれない…。

猛者集うGIでも鉄板級の選手は？

　通常開催では常に優勝争いをしている選手が集まるGI。そうなると力量差の比較が難しいという方も多いだろう。そんな方のために過去6開催の勝率ベスト5を発表する。

(出走数5本以上)

　ナショナル組(太田りゆ・梅川風子は24年まで)がさすがの上位独占、中でも佐藤水菜は23年競輪祭の決勝(2着)以外は負けなしで勝率は驚異の88%。

　ナショナル組以外でも女王・児玉碧衣は勝率50%と奮闘、2回に1回アタマで来るなら軸にしやすい存在と言えるだろう。

美味しい配当を届けてくれる選手をチェック！

　上記では勝率の高い、要するに当てやすい選手を取り上げたが、競輪、いやギャンブル全般において「当たる=儲かる」かというと必ずしもそうではない。勝率1位の佐藤水菜でも3連単1着固定の全通り流しでベタ買いすると回収率は56.33%と半分程度しか回収できない。

　では儲けるために買うべき選手は誰なのか？以下過去GIの6開催で3連単1着固定の全通り流しで購入した時の回収率がプラスになった選手一覧だ。

(出走数5本以上)

　もっとも回収率が高かったのは日野未来。去年は通常開催なら常に優勝筆頭、女子オールスターでも決勝で3着に入り一流と呼べる活躍を見せているが、23年時点では今ほどの成績は残していなかった。23年オールガールズクラシックの予選では荒牧聖未、小林優香が人気の番組で、日野からの車券はすべて万車券という伏兵的な存在。しかし結果は日野が逃げ切り3連単は16万超とガールズGIでは現在も破られていない最高配当記録に。

　もちろん選手全員が車券に貢献するべく奮闘しているが、特に日野は選手になる前は車券を購入していた立場だったということもあり、車券を購入するファン心理を深く理解したうえで走っている。その成果がこの高い数字に表れているのかもしれない。

　2位はナショナル組の梅川。勝率は2位の55%と高い数値を叩き出しておきながら、出走数9本の中で万車券を3回も生み出している。当たりやすく、儲かりやすいというファンにとって最もありがたい存在だ。

　梅川は集計期間内で3勝しているがその3勝は全て23年の競輪祭。準決勝は太田りゆ、決勝では佐藤水菜を撃破するなど、調子がいい時は強敵が相手でも負かす可能性を大いに秘めているのでウマく調子の波を見極めたいところ。

　25日から始まる今年最初のガールズGI、ぜひ皆様にはこのデータも参考にしつつ車券購入を楽しんでほしい。

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